バデルが栗東トレセン初訪問　武豊の“お祝い”に感激「うれしかった」

　短期免許で来日したアレクシ・バデル（35）は先週の中京では最初の騎乗で勝利し、2日間で計3勝と名前を売るに上々のスタート。プチ“時の人”とあって、30日は初めて訪れた栗東トレセンでも取材攻めに遭った。

　「レベルの高い日本でいきなり3勝できると思っていなかった。サポートしてくれる人たちのおかげ」

　フランス出身、香港拠点とあって口にする言語はフランス語、英語、広東語で聞くだけならロシア語も理解するという。日本語はまだその域に達していないが、何度か口にする「ありがとうございます」は「助かるので、どこでも使えます」とオチを付けて笑う。

　競馬一家に生まれ育ったことでバデルの両親を知る武豊とはデビュー前から顔見知り。2勝目、3勝目を挙げた日曜は中京に参戦の武豊がお祝いの言葉をかけたそうで「僕の中ではオリビエ・ペリエと並ぶレジェンド。尊敬している豊さんに声をかけてもらえて、うれしかった」と娘2人のパパは少年のようなキラキラした瞳で振り返った。

　騎乗馬の下調べにJRAの公式サイトとVTRを駆使し、またがれば「馬が心地よく走れるように」とエスコート。今週も中京で活躍ぶりが見逃せない。