2025.07.02

スポニチアネックス

【北九州記念】メイショウソラフネ 重賞V機来た!陣営は仕上がりに太鼓判

 下半期のスタートも石橋厩舎と「青、桃たすき、桃袖」の勝負服が主役を張る。メイショウソラフネは6度目の重賞挑戦。過去にCBC賞4着や前走シルクロードSの5着があるが、あと一歩タイトルには手が届いていない。だが、北九州記念はビッグチャンス到来の雰囲気が漂っている。

メイショウソラフネ

 前走後はじっくり5カ月間の充電。これが功を奏した。指揮を執る石橋師は「ひと息入れたのが良かった。馬体を見ていてもいい感じ」と胸を張る。その充実ぶりは数字にも表れている。先月25日の坂路で4F51秒2~1F12秒0。担当の土屋助手は「これまでならあの全体時計で行くと、最後の1Fは12秒ちょっとかかっていたけど、12秒0で我慢できていた。成長を感じる」と証言。確かに、同馬が坂路調教で4F52秒を切ったのはこれで5度目だが、その中でラスト1Fが最速だった。「休み明けの方が走っているタイプ。調教の動きは3走前(タンザナイトS=1着)よりいいかも」と仕上がりに太鼓判を押す。

 舞台にも不足なし。小倉は初勝利をつかんだ思い出の地。母メイショウデイム(JRA5勝)、2代母メイショウカガヤキ(JRA同3勝)はいずれも京都&小倉で全勝利を挙げている。両競馬場は3角が下り坂で直線平たんの特徴が酷似。ソラフネはコースを選ぶタイプではないが、直近4連対が京都6~7F。血統傾向の後押しに、土屋助手も「そうなんですよね。阪神や中京がダメってわけではないけど京都の方が走りやすそう。小倉も合うと思う」と歓迎した。

 課題のゲートも2週連続で練習済みで、まさに人事を尽くして天命を待つのみ。「厩舎に勢いはあると思うのであやかりたい」。好状態、好条件、そしてタバルが吹かせた追い風にも乗って、ソラフネが舞い上がる。