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2025.06.20

スポニチアネックス

【しらさぎS】レーベンスティール 復活へ万全!栗東滞在で調整 CWコースでラスト1F11秒3

 サマーマイルシリーズ初戦となる新設重賞「第1回しらさぎS」の出走馬が19日、確定した。栗東に滞在して調整する関東馬レーベンスティールはCWコースで木曜追い。しまい強めに追って、ラスト1F11秒3とシャープな動きを披露した。1月のAJC杯(12着)以来でも万全の仕上がり。中距離重賞3勝の実力馬が初めてのマイル戦で息を吹き返す。

CWコース単走で脚を伸ばしたレーベンスティール

 栗東滞在で調整を進める関東馬レーベンスティールの最終追いはCWコースへ。前進気勢が強く、道中は少し行きたがる面も見せたが、軽快にラップを刻んでいく。直線でギアが切り替わると、四肢を大きく伸ばして雄大なフォームでフィニッシュした。6F81秒5~1F11秒3の好時計。飯塚助手は「予定通りの追い切りができたし、騎乗した助手の感触も良かった。好結果が出ている時の雰囲気で状態は良さそうです」と納得の表情を浮かべた。

 4日に美浦での追い切りを行った後、栗東入り。先週の宝塚記念に出走したローシャムパークや阪神新馬戦を制したサレジオなど僚馬とともに滞在して調整を行い、移動後はCWコースで最終追いを含めて計4本の追い切りを消化した。飯塚助手は「気負うことなく、バランスのいいフォームで走れている。滞在なら長距離輸送がなく、直前まで調整できることがプラスになる」と意図を説明した。

 今回はキャリア13戦目で初めてのマイル戦。今年初戦のAJC杯で12着に敗れた後、騎乗したルメールから距離短縮の進言があったという。「“体形ががっちりして距離が長いかな”と伝えてくれました。厩舎としても(マイルの距離を)使ってみたいと思っていた」と路線変更を歓迎する。

 昨秋のオールカマーなど重賞3勝の実力馬。「中山でも重賞を勝っているけど、ワンターンの広いコースの方が末脚を生かせて力を出しやすいと思います」。直線の長い阪神芝外回りに替わるのは好材料で、別定59キロも昨年のエプソムC(1着)で克服済み。「(59キロは)仕方がない。ここで結果を出せれば今後の選択肢が広がる。G1に使っていきたい馬なので結果を出したい」と力強く結んだ。新たなステージで新設重賞の初代勝ち馬に名乗りを上げる。 (新谷 尚太)

≪新コンビ名手 川田にお任せ≫

 初のマイル戦起用となるレーベンスティールにとって名手の存在は心強い。新コンビを組む川田は20年以降、阪神芝マイル重賞で騎手別トップの9勝(2位は5勝の武豊)を挙げ、そのうち4勝は今回と同じ“テン乗り”だった。しらさぎSは昨年までの米子Sから名称が変更され、重賞に昇格。米子Sがサマーマイルシリーズの初戦として行われた20年以降、当レースが初めての芝マイル戦となる馬は21年フランツ(12着)に続く2頭目となる。