2025.06.15
スポニチアネックス
【宝塚記念】メイショウタバル逃走V 武豊「涙が出そうになるぐらい…縁というか、いろいろな思いがある」
◇G1・宝塚記念(2025年6月15日 京都芝2200メートル)

上半期を締めくくるファン投票のG1「宝塚記念」は7番人気のメイショウタバルが制し、G1初制覇を飾った。2着に1番人気のベラジオオペラ、3着に10番人気のジャスティンパレスが入った。勝ち時計は2分11秒1。
スタート良く飛び出し、最初のコーナーで先頭に立つと、そのままペースを維持し、最後まで内で伸びた。
メイショウタバルは父ゴールドシップ、母メイショウツバクロ、母の父(フレンチデピュティ)の血統で通算11戦5勝。
騎乗した武豊はJRA・G1通算84勝目で今季初のG1制覇。武豊騎手は宝塚記念は89年イナリワン、93年メジロマックイーン、97年マーベラスサンデー、06年ディープインパクトに続く19年ぶりの宝塚記念制覇で最多勝記録更新の5勝目となった。石橋守師は初勝利となった。
レース後、武豊は「いや、もううれしすぎますね。もう本当、涙が出そうになるぐらいうれしかったですね。本当、馬がつないでくれる縁というか、人がつなぐ馬との縁というか、もう本当にそういうのを感じますし、いや、本当に。いろいろな思いがありますね」としみじみ語った。
「基本的に先手をとりたいなとは思ってました。ただ、どれぐらいのペースで行くのがいいのか、またどれぐらいの感じで馬が走るかというのはスタートしてみないと分からなかったので、いろんな迷いもありました。ちょうどいいぐらいの入りかなと思った」という。
その絶妙なペース配分から直線も伸びた。そしてめまぐるしく変わる馬場の状態も頭に入っていた。「どの馬かは分からなかったですけど割ともう早めに、それはもう今日の馬場傾向でね、ある程度、各馬が早めに仕掛けてくるのかなと思ってたんですけど。4角回るときの勢いが良かったので、リードを取った時に、なんとか押し切ってくれという気持ちでした。馬の状態はとにかく良かったと思いますし。こういう馬場状態も気にはしなかったので、いろいろとうまくいったかなと思いますね」と語った。
15日は父の日。メイショウタバルの父・ゴールドシップについて問われると「私の父も喜んでると思いますし、いろんな思いがありますね。たまにはこういう馬が勝つのもいいんじゃないでしょうか」と会心のレースに笑顔がのぞいた。
▼宝塚記念 「有馬記念の関西版」を意図して上半期を締めくくるファン投票のレースとして1960年に創設。今年から施行時期が少し早まった。