2025.06.06
スポニチアネックス
【地方競馬コラム】スマトラフレイバー スタートが速く決め手もある 短距離戦線の主役候補
スピードスター誕生の予感がする。スマトラフレイバー(牡2=船橋・稲益)が4日の船橋2R(1200メートル)を逃げて8馬身差で圧勝。5月の新馬戦に続く連勝を飾った。

抜群のスタートで、ゲートが開いた1秒後には既に3馬身のリード。マイペースの逃げに持ち込むと、直線でさらに後続を突き放して悠々とゴールを駆け抜けた。
鞍上の野畑は「1000メートルの新馬戦より今回の方が良かった。ゴールしてからも余裕があった。スタートセンスが抜群で、跳びも大きくて脚をためることもできる」と賛辞の言葉を並べた。
野畑といえば、同じオーナーのローリエフレイバーでS1を2勝。「ローリエも2歳の頃から強かったけど、スマトラも相当強い。この先が楽しみ」と笑顔で話した。
一方、稲益師も「フライングしたと思うくらいスタートが速くてびっくりした」と興奮気味。「馬の様子を見ながら短距離の重賞戦線を目指していきたい」と大舞台を見据えた。
父モズアスコットは4日の3歳重賞、若潮スプリントで無傷5連勝を決めたベアバッキューンと同じ。まだまだ奥がありそう。短距離路線の主役候補として覚えていてほしい。(大沢 太久)