2025.06.01
スポニチアネックス
【日本ダービー】ダービー初制覇の北村友一騎手「最高のエスコートができた」 人馬一体でつかんだ頂点
◇G1・日本ダービー(2025年6月1日 東京芝2400メートル)

牡馬クラシック第2弾・競馬の祭典「日本ダービー」は1番人気のクロワデュノールが制し、22年に生産されたサラブレッド7950頭の頂点に立った。2着はマスカレードボール、3着はショウヘイ。勝ち時計は2分23秒7だった。騎乗した北村友一騎手(38)はデビュー20年目でダービー初制覇となった。
スタート良く飛び出し、3、4番手の好位をキープ。4コーナーでも先頭集団に差がなく余裕を持って追い、直線で抜け出す完勝。皐月賞2着の雪辱を果たした。
クロワデュノールは父キタサンブラック、母ライジングクロス、母の父(ケープクロス)の血統で通算5戦4勝。G1は2勝目。騎乗した北村友はJRA・G1通算7勝目、斉藤崇史師は同9勝目を挙げた。
ゴール後に右手人差し指を突き出して喜びを表した北村友は「僕がダービージョッキーというよりも、クロワデュノールがダービ馬となれたことが何よりうれしいですし、そこに最高のエスコートできたことが一番良かったなと思います」とし「ひと言では言い表せないので、難しいですけど、ここに至るまでの過程に、すべてに意味があったんだなということを感じている。すべてめぐり合わせで勝たせていただいて、クロワデュノールとの縁があったこと、全部につながっているんだなと感じます」としみじみ語った。
「僕の思いは1点だけ。馬を信じること、自分を信じること。本当にずっと人馬一体になれていたような気がして、余計なことをしなくても、馬がいいリズムで走ってくれていました。(直線は)絶対伸びると信じていましたし、手応え通りと言えばその通りなんですけど、信じた結果がこうして1着に結びついて良かった」とし「まだまだ伸びしろは感じていますし、もっともっとクロワデュノールという名前が世の中に知れ渡ってほしいなと思います」と語った。
▼日本ダービー 1932年、イギリスのダービーステークスを範として「東京優駿大競走」を創設。現代競馬の根幹をなし、競馬はダービーに始まり、ダービーに終わる。次週からは次のダービー馬を目指して2歳戦がスタート。