2026.06.07

メルボルンC

6月2日、京都市内に複数のジョッキーらホースマンが集結した。
 顔ぶれは、短期免許で来日中のダミアン・レーン騎手とマイケル・ディー騎手、岩田康誠騎手、そして新たにダービージョッキーの称号を手にした松山弘平騎手。さらに、クリストフ・ルメール騎手と角居勝彦元調教師も姿を見せた。
 会場となったのは、ルメール騎手が手掛けるブランドの旗艦店「CL by C・ルメール」。そして、彼らがここに集まった理由は、メルボルンカップにあった。
 南半球最大級のレースとも称されるメルボルンC(GⅠ)の出走馬誘致のため、主催者であるオーストラリアのヴィクトリアレーシングからリー・ジョードン氏らが来日。今年の優勝馬主に贈られるメルボルンカップの実物とともに、世界各地を巡るプロモーション活動の第一歩として日本を訪れた。
 過去には、メルボルンCを制した馬が繋養される牧場へカップを持ち込んだり、渋谷のスクランブル交差点をカップとともに練り歩いたりと、さまざまなキャンペーンを展開してきた。今年はその一環として、ルメール騎手の店を訪れたというわけだ。
 ちなみに、なぜこの場所が選ばれたのか。それは、ルメール騎手自身がメルボルンCの勝利騎手だからである。2011年、ドゥーナデンに騎乗し、大接戦の末にハナ差で勝利を収めた。
 この日に集まった他の騎手たちもまた、「国を止める」とまで言われるこのレースに縁が深い。岩田康誠騎手と角居勝彦元調教師は06年に優勝。松山騎手も、ブレークアップとともに挑戦した経験(23年)がある。また、レーン騎手とディー騎手はいずれも現在オーストラリアを主戦場としており、「いつかは勝ちたい憧れのレース」と口をそろえた。
 なかでも印象的だったのは、ディー騎手の言葉だ。ニュージーランド出身の彼は、次のように語っている。
 「ニュージーランドでもメルボルンCは当然有名です。ニュージーランドのホースマンたちにとっても、皆が勝ちたいレースです。もちろん、僕もそうです!」
 メルボルンCは11月第1火曜日に行われるため、まだ少し気の早い話ではある。しかし、ぜひまた日本馬が赤道を越え、新たなドラマを見せてくれることを期待したい。
(撮影・文=平松さとし)
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