【宝塚記念】ソフトに仕上げたオーソリティ 木村師「動きは良かったです」

 【G1ドキュメント・美浦=22日】午前6時の馬場開門直後。宝塚記念組で真っ先にWコースに姿を現したオーソリティに、小田はくぎ付けになっていた。僚馬ナイトフローリック(4歳2勝クラス)の4馬身前を先行する形で直線は外へ。最後はナイトが体を並べたところがゴールだった。

ナイトフローリック(右)と併せて追い切るオーソリティ(撮影・郡司修)

 G1最終追いといえば、道中追走から併入か先着がパターン。一見ソフトな最終リハの意図を木村師は端的に答えた。

 「先週がわりと長い距離でハイペース。間隔が空いた分、心肺機能にスイッチを入れるべく走りが雑になってもやむなしという併せ馬だった。その先週で“出て行くぞ”という気持ちが十二分に感じられたので、今週は追いかけず気分良く行かせるのが大事と判断した。動きは良かったです」

 サウジアラビア(ネオムターフカップ1着)→ドバイ(シーマクラシック3着)と世界に名を売って帰国初戦。その海外2戦を含め昨秋アルゼンチン共和国杯1着→ジャパンC2着と左回りのイメージが定着。報道陣の関心も「右回りは?」に集中した。3歳時の有馬記念(14着)について「有馬は体調もあったし、外枠で出して行かざるを得ない競馬。右回りで負けたかはダイレクトにつながりにくかった」と述懐。さらにサウジへの出発直前の栗東での国内最終追いを引き合いに出した。「右回りのCWコースでの追い切りがキャリアハイでは?と思うぐらいいい動き。ビックリしたし、素晴らしかった。確かに阪神で良績は出ていないが、右回りだからとネガティブな気持ちになることはあまりないです」

 指揮官の真剣なまなざしに小田の心もグラグラ動いていた。

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