2025.09.18
スポニチアネックス
【神戸新聞杯】ショウヘイ進化!軽快に伸びた 友道師が納得「いい感じに仕上がった」
3枚の切符を懸けた菊花賞トライアル「第73回神戸新聞杯」の追い切りが17日、東西トレセンで行われた。先週日曜のローズSをオークス馬カムニャックで制した友道厩舎は2頭出し。ダービー3着以来のショウヘイはポリトラックを軽快に駆け抜け、心身共に進化した走りを披露。秋の始動戦に向けて態勢を整えた。2戦2勝の僚馬ライトトラックもポリトラックをサッと流し、好調をアピール。

午前7時20分、“本家”より先に姿を見せたショウヘイ。春2戦と同様、最終追いはポリトラックで行った。リズム重視の入りから道中は我慢の利いた奇麗な走り。柔らかい身のこなしで徐々にペースを上げ、余力十分に直線に入ると体を目いっぱいに動かして軽快なピッチでひと伸び。6F82秒5~1F11秒3を馬なりでマークした。友道師は「しまいだけ伸ばしたけど、ラストの反応も良かったし、いい感じに仕上がった」と納得の表情を浮かべる。
ダービー3着後、夏場は栗東近郊のノーザンファームしがらきで英気を養った。入厩当初は少し重苦しさもあったが、稽古を積み重ねるごとに気配は良化。心身ともに進化した走りを見せる。1週前追いはCWコースで同じレースに出走するライトトラック、オールカマーのヨーホーレイクと豪華3頭併せで負荷をかけられ、「追いかける形でしっかり折り合いがついた。精神面は着実に良くなっている」と成長ぶりを伝えた。14日の日曜追いは同コースでラスト1F10秒9の自己ベストをマーク。以前より全体的に筋肉量が増え、馬体に厚みが増している。
なかなか状態が上向かなかった3走前のきさらぎ賞(4着)を除けば、全て馬券圏内と安定感が光る。京都新聞杯Vから挑んだダービーは好スタートから道中3番手で折り合うと立ち回りのうまさを生かしたレース運び。緩い馬場の影響でギアが入るまで時間を要したものの直線、馬場の真ん中に進路を取ると力強く脚を伸ばして3着。世代上位の地力を示した。「小さい馬であまりパワーがないので厳しかったと思うし、ローテーション的にも苦しかった中で、想像以上に頑張ってくれた」と称える。
先週のローズSをオークス馬カムニャックで制した友道厩舎は2週連続の3歳トライアル制覇を狙う。目標は菊花賞(10月26日、京都)でも結果が求められる一戦。指揮官は「前めで運べて、追ってからしっかり脚を使えるのが強み。奇麗な馬場の方がいい」と反撃に燃える。この日、二刀流で大活躍した大谷翔平に負けじと、週末の仁川でも“ショータイム”を演じる。
《ワンツー再び?》友道厩舎はこれまで神戸新聞杯に15頭を送り込み【2・2・2・9】の成績。そのうち前走ダービー組は【2・2・0・2】と好走確率がアップする。2頭出しの今年はショウヘイが該当。また、18年以降、阪神開催だった当レース3回(18、19、23年)に出走させた計4頭は【2・1・1・0】と全て馬券に絡んでおり、2頭出しだった18年はワグネリアン→エタリオウがワンツーを飾った。得意の当地で、その再現を狙う。