月が替わる今週末、北半球の主要な競馬先進諸国は一斉にクラシック&G1シーズンに突入します。長かったロックダウンの段階的緩和が進むイギリスでは、月明け初日恒例のクラシック開幕を告げる2000ギニー、その翌日に控える1000ギニーから本館的なシーズンインとなります。アメリカの5月第1土曜日は、国民みんなが待ち望んだケンタッキーダービーの開催日。残念なことに今年も「ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー」の日本ラウンドからの出走馬はありませんが、メンバーが手薄になりがちな三冠第2戦のプリークネスSを狙ってフランスゴデイナが海を渡るようです。海外の番組事情に詳しい森秀行厩舎。一流の戦略的挑戦に注目したいですね。

 

三冠最終戦のベルモントSは、アメリカ生まれの日本馬ラニがあとひと息の3着に健闘したり、マスターフェンサーが豪脚の片鱗を見せたりするなど日本勢が活躍するレースですが、今年は日本馬が優勝した場合に主催者から100万ドル≒1億円超のボーナスが贈られます。藤澤和雄調教師が、愛馬ペルーサが奇跡的に遺してくれたラペルーズで、最後の挑戦の舞台のひとつとしてここに照準を合わせているようです。13年前にレース直前に無念のリタイアに泣いたカジノドライヴの忘れ物を取り戻せるでしょうか?

 

イギリス以外のヨーロッパも、アイルランドやフランスをはじめとしてG1シリーズがスタンバイしています。日本人馬主で話題になっているアイルランドの名門エイダン・オブライエン厩舎の管理馬ブルームは、今季はいきなりリステッドとG3を2連勝して絶好調!次走はタタソールズゴールドCなどG1戦線に殴り込みをかけるようです。これも楽しみですが、さて今年はどんな名勝負が繰り広げられ、どんなヒーローやヒロインがスターダムの階段を駆け上がるのでしょうか?毎年のことながら、そんな楽しみに胸が膨らむ季節の到来です。

 

日本でも今週末の天皇賞(春)を皮切りに、NHKマイルC、ヴィクトリアマイル、オークス、ダービー、そして月を越して安田記念と6週連続でG1オンパレード月間が展開されます。すぐそこに迫ったオークスやダービーのトライアル最終便も興味をそそります。毎週がワクワクドキドキの連続。緊急事態宣言の発出による暗いムードを吹き飛ばすような元気もらえそうです。