今日、門別競馬場でホッカイドウ競馬が開幕します。ありがたいことに無事に新シーズンを迎えられることには感謝あるのみです。北の大地に広がる馬産地ならではのお約束レース「日本で一番早い新馬戦」も編成され、いよいよ待ちに待った本格的な競馬の季節が一斉に花開きます。

 

今年の2歳馬を対象にイの一番に組まれた「フレッシュチャレンジ」のスタートはナイター開催の第6レース、夕刻5時過ぎに予定されていますが、先ほど終わった第1レースでは4歳春になってようやくデビューを迎えたイイデスカイというシニスターミニスター牝馬が鮮やかに逃げ切り、嬉しい初の勝ち名乗りを受けました。辛抱強く馬本位にここまで待っての初出走も、いかにも馬産地らしい心が通う風景と言えるかもしれません。この先も健康に走り続けて、馬産地競馬出身らしく無事に繁殖に上がってくれるといいですね。

 

今年最初の新馬戦、人気は新種牡馬コパノリッキー産駒のラブミードールに集まっているようです。快速娘ラブミーチャン、G1級勝利数で日本最多記録を保持しているコパノリッキーなど馬名から分かるように、ドクターコパこと小林祥晃さんの愛馬であり、門別競馬にひとかたならぬ情熱を注ぐグランド牧場さんの生産馬であり、北の名門・角川秀樹厩舎の調教馬です。母ハニーパイはグランド牧場と角川師の名コンビが手塩にかけて育て上げ、2歳時に交流G3・エーデルワイス賞を勝った門別生え抜きのエリート馬でした。この名物レースの表彰台に登るにふさわしいサラブレッドですね。

 

コパノリッキーは、272倍超と記録的ドンジリ人気でG1・フェブラリーSを制して大穴を開け、その翌年には2.1倍の堂々圧倒的1番人気で連覇を達成した奇想天外を絵に描いたような“意外性”の馬でした。しかし、ビックリ仰天のフェブラリー以外は、ほぼ人気通りにG1級レースで勝利を重ねており、本質は史上最強を争う“強い馬”だったと思います。

 

リーディングサイアーを競った“地方の絶対帝王”サウスヴィグラス、賞金の高いJRAで強い“砂の王者”ゴールドアリュールが死没して久しく、特に地方を中心に次代の“砂上のリーダー”へのニーズが高まっています。コパノリッキーの供用初年度に、198頭とカジノドライヴ以来となる多数の牝馬が押し寄せたのも、そうした馬産地需要の反映でしょう。そうした意味でも、今日の新馬戦はダート界の今後を占う一里塚となるのでしょうか?