2年ぶりにドバイワールドカップ・ウィークが帰ってきました。昨年はコロナ禍の影響で直前に開催中止が決定され、愛馬アーモンドアイに帯同して早くから現地入りしていたクリストフ・ルメール騎手などが2週間の帰国検疫を義務付けられ、開幕していた日本のG1シリーズのスタートダッシュを決めることが不可能になりました。レースだけ乗りに行くジョッキーは出発寸前の中止決定でセーフ、中間の調整や追い切りに乗るために中止決定前に入国していたジョッキーはアウト。誰を恨むこともできませんが、皮肉な結果になりました。

 

今年は無観客競馬での開催ということですが、まずは馬が走ることができ、レースが成立することが、世界中のホースマンにとっては何よりの幸せではないでしょうか?ホースマンという切り口から眺めれば、ドバイワールドカップ・デーは、南半球の人々にはシーズン後半を締めくくるチャンピオンシップであり、北半球の国々にとっては来るべきクラシック&G1シリーズの開幕を告げる勇壮かつ華麗に奏でられる序曲です。日本からも有力馬が多数乗り込み、晴れ舞台を大いに盛り上げてくれそうです。

 

日本馬といえば、お得意の芝のレースで存在感を発揮することがほとんどだったのですが、今年はダートの1200m、G1・ドバイゴールデンシャヒーンに4頭が大挙出走します。どちらかいえば、世界からも日本のファンからも得意とは思われていなかったジャンルです。このレースは創設以来、“ダート大国”USAとモハメド殿下の号令一下“追い付け追い越せ”魂に燃える地元UAEとの一騎打ちという構図が基本的には長く続いてきました。中止の昨年以前はUSAが3連勝と実力を見せつけています。

 

ところが蓋を開けてビックリ。イギリス大手ブックメーカーのオッズを参考にすると現在のところ、マテラスカイが5.5倍で堂々の1番人気!コパノキッキングが6.0倍の2番人気タイ、レッドルゼルは13倍、ジャスティンが17倍で続いています。マテラスカイは一昨年の当レース2着馬であり、抜群の中東適性を誇っています。コパノキッキングはマテラスカイを差し切った前走のリヤドダートスプリントの印象が強烈で、海外ホースマンの認知度の高さが多少とも人気に反映しているのでしょうか?オッズほどの差はないという気もします。今週はドバイの話題を追い掛けてみたいと思います。