昨日は東西で桜花賞への切符をかけた阪神のフィリーズレビュー、中山ではアネモネ賞がおこなわれ、今年のクラシック第一弾を競う顔ぶれがほぼ決まりました。この王女を彩るティアラを巡る争いに、ルージュ軍団は残念ながらオークスからの参戦になりそうですが、一方、2ヶ月余りに迫った日本ダービーを頂点に仰ぐトリプルクラウン(三冠)チケット争奪戦は、これからが正念場を迎えることになります。

 

今のところ、レッド軍団が順調にクラシックの階段を登りつつあるのは何よりですね。連続レコード勝ちで世代トップのスピードを証明したレッド軍団の大将格レッドベルオーブは、ダービーロードの王道中の王道である皐月賞を経験させることで、彼が持つ距離能力の最終的なジャッジをおこないます。

 

レッドヴェロシティとレッドジェネシスは、ベルオーブとは逆に距離適性には何の不安もなしに太鼓判を押せます。しかし、晴れてダービーにゲートインできる18頭にノミネートされるには、もう一段の賞金加算が求められる立場です。トライアルに認定されているG2・青葉賞、L・プリンシパルSなどで優先出走権をゲットするか、G3・毎日杯、G2・京都新聞杯などの重賞レースで2着以内に入って賞金を上積みすることが必要になります。

 

水仙賞を余裕で抜け出してきたヴェロシティは、叔父のアドマイヤメインが青葉賞からダービー2着とこの時期に著しい充実を見せたように、サンデーサイレンス、ディープインパクト、ワールドエースと引き継がれてきた典型的なクラシック血統の持ち主です。次走にトライアルの青葉賞を予定しているようですが、過去に99年のペインテドブラック、13年のヒラボクディープが水仙賞と青葉賞を制してダービーに駒を進めています。

 

ダービーと同距離のゆきやなぎ賞を圧勝してワクワクさせてくれたのは、ジェネシスの骨太なステイヤーぶり。後方からいい脚を長く使って、直線は坂でもうひと伸びするしたたかさ!ダービー、そして秋の菊花賞と楽しみがドンドン膨らみます。ゆきやなぎ賞をキッカケに大出世した馬に、06年のアドマイヤジュピタがいます。彼はゆきやなぎ賞快勝後に1年以上の長期休養を余儀なくされましたが、復帰してアルゼンチン共和国杯、阪神大賞典を制してステイヤーの血を開花させ、天皇賞(春)で頂点を極めました。

 

さらに遡れば、ゆきやなぎ賞が生み出した空前絶後の名馬といえば99年のテイエムオペラオーでしょう(当時は芝2000m)。彼は皐月賞を勝ち、日本ダービー3着、菊花賞2着と世代トップに上り詰めると、翌年は向かうところ敵なしの8戦8勝と快進撃!世界の賞金王に君臨しました。そんな夢を見たくなるレッド軍団の「ダービー三勇士」の成長を心待ちにしたいと思います。