先週末の東京競馬では、芝2400mのレースが3鞍も組まれていました。ダービー、オークスなど世代の頂点を争い、ジャパンCなど最強馬の勲章が懸かったチャンピオンディスタンスとして広く知られています。シーズンの本格化を告げるクラシックの足音が、すぐそこに聴こえてくるようです。

 

先週の芝2400m戦最初のレースは、明け3歳馬たちの未勝利戦でした。前走・芝2000mのデビュー戦をクビ差2着に逃げ粘ったディープインパクト牝駒ジェニーアムレットがこの日も先手を奪いますが、スローペースからロングスパート合戦となった上がり勝負の競馬に突入したところで、三浦皇成騎手は一旦2番手に下げてスタミナを温存する味な作戦にチェンジして直線にかけます。最後はしっかり溜め込んだスタミナが炸裂し、2着馬を4馬身突き放す圧巻の内容でした。走破時計の2分26秒3は、この時期の3歳馬としては称賛に値するレベルに十分達しているでしょう。この日の東京メインである古馬3勝クラスの早春Sを勝ったルメール騎手のパルティアーモが叩き出した2分25秒4に1秒以内に迫るものでした。順調に権利を確保できれば、オークスでも伏兵以上の存在にのし上がって来るかもしれませんね。

 

日曜は芝2400mの名物レース「ゆりかもめ賞」がおこなわれました。ここも出走馬中の紅一点パープルレディーが、418㌔と小柄な馬体に似合わぬ豪脚を最後方から爆発させて、牡馬連中をまとめて差し切りました。2分26秒9は前出ジェニーアムレットには見劣りますが、ダービーを目指す強豪牡馬が集結するゆりかもめ賞史上3番目の好タイムであり、どこへ出ようとも胸を張れるものです。この仔もディープインパクトの血を受け継いでいます。

 

彼女たちの奮闘もあって、リーディングサイアー戦線でディープインパクトは先行するロードカナロアを追い抜いてトップに躍り出ました。まだシーズンが始まったばかりですが、ディープインパクトの10年連続チャンピオン種牡馬の王座は、どうやら確実と断言して良さそうです。パープルレディーの鋭い切れ味は、スプリンターとして名を馳せた母メリッサ譲りなのでしょうね。牝馬の時代と言われて久しいのですが、彼女たちの強さは本物。牝馬の活躍から目が離せない時節が当分は続くのでしょうか?