いろいろと大変だった今年も、残すところあと1週。ここまで
無事に開催スケジュールを完遂できたことに、感謝するばかり
です。
ラスト1週間ともなると、気になるのは各種ランキングの行方。
ジョッキー部門ではクリストフ・ルメール騎手が自身二度目の
200勝大台越えを果たし、川田将雅騎手に37勝の大差をつけて
4年連続リーディングジョッキーの王座を確実にしています。
トレーナー部門では三冠馬コントレイルを輩出した矢作芳人師
が52勝でトップを走り、札幌のG3クイーンSでレッドアネモ
スを晴れて重賞馬に導いてくれた友道康夫師が50勝で背中を
追撃。今週のG1ホープフルSには、ともに2戦2勝のヨーホ
ーレイクとアドマイヤサーゲの無敗コンビで大逆転にリーチを
かけます。その背後には控えるのは、リーディング上位常連の
堀宣行師。トップに4勝差はキツいような気もしますが、来季
へ向けての明るい展望を切り拓くことができるか?注目したい
ものです。
リーディングサイアーは、帝王ディープインパクトが死してな
お健在を誇示!2位ロードカナロアに勝利数で84勝差と引き
離し、賞金差35億円と逆転不可能(ミッション・インポッシブ
ル)な絶対的リードを保って、ゴール前は軽く流す余裕でしょ
うね。9年連続9回目のリーディングサイアー戴冠は当確ラン
プです。
しかし、2歳リーディングでは、モーリス、ドゥラメンテの新
顔、キズナ、エピファネイアの2年生種牡馬との激しい戦いが
続き、阪神ジュベナイルフィリーズ、朝日杯フューチュリティ
Sなど大ラスのG1シリーズでレッドベルオーブなどの入着賞
金加算でホッとひと息ついた感じですが、G1ホープフルSの
決着次第では新馬&未勝利の動向も含めて逆転可能性はゼロで
はありません。ディープの2歳戦キャリアは、日本有数を誇る
早熟血統ダイワメジャーに、たった一度だけチャンピオンの座
を譲りましたが、それ以外は王座に君臨し続け、今年は大台10
回目となります。
そのディープインパクトは、来年デビューの19年産が事実上
のラストクロップとなります。20年産は種付け数もわずかな上
に、そのほとんどはクールモアなど委託海外牝馬と伝えられま
す。とはいえ、ディープに遺された大仕事は少なくないようで
す。現時点で、父サンデーサイレンスのJRA通算2749勝の不
滅の絶対領域まであと447勝、同じく重賞311勝の金字塔まで
あと65勝!不可能と言われてきたサンデーサイレンス越えの
歴史的快挙へカウントダウンが始まっています。死してもなお、
帝王ディープインパクトから目が離せません。