先週までの2歳リーディングサイアー集計でトップを走る帝王
ディープインパクトの31勝を追って、新種牡馬ドゥラメンテが
30勝と少差でデッドヒートを繰り広げています。
生産者の大きな期待を背負って社台スタリオンステーションに
スタッドインした初年度から284頭と史上最高数の牝馬を集め
まだ産駒がデビューしたばかりで、海のものとも山のものとも
知れない新人にも関わらず、来季は種付料1000万円へと高騰!
それでも既にブックフルと伝えられ、凄まじい人気ぶりです。

その秘密はどこにあるのか?
誰もが惚れ惚れさせられる美しい血統表に浮き出る日本競馬が
生んだ貴公子と言うべき良血にあるのは間違いないでしょう。
ご承知のように母系3代は揃ってG1馬。曽祖母ダイナカールは
オークスを勝利、祖母エアグルーヴはオークス母娘連覇に加え
天皇賞秋で牡馬をなぎ倒すなどの活躍で年度代表馬の栄に輝き
母アドマイヤグルーヴはエリザベス女王杯を2度制しています。

その上彼女らの父は3代連続でノーザンテースト、トニービン、
サンデーサイレンスと歴代のリーディングサイアーが勢揃い!
ドゥラメンテの父キングカメハメハも、サンデーサイレンスと
ディープインパクトの谷間を埋めるように2度チャンピオンの
座を踏襲しています。母娘3代G1馬、4代連続でチャンピオン
種牡馬の名血を重ねて来た日本競馬史上最良の超良血馬です。
「貴公子」と呼ぶ心持ちが、お分かりいただけるでしょうか?

ドゥラメンテ自身、走る馬の宿命か?脚部不安に悩まされ続け
春二冠を達成しながら三冠目の菊花賞はゲートインすらできず
最後は競走能力喪失の悲劇に見舞われ引退しています。
この世代からは後にキタサンブラックが頭角を現し、菊花賞を
皮切りにG1を通算7勝、2年連続で年度代表馬馬に輝き、歴代の
賞金王に君臨しています。ドゥラメンテは、このキタサンとの
直接対決3戦3勝とまったく問題にせず圧倒的なポテンシャルを
見せつけています。無事であれば、どこまで強かったのか!と
背筋に冷たいものが走る戦慄を覚えさせる未完の大器でした。
ぜひ自らを超える大物を送り出してほしいと願うばかりです。