セレクトセールが迫って来ました。今年は「10年、15年に一度
あるかないか」の時代の変化を見極める潮目の年になります。
この10数年間のマーケットの興隆を牽引し続けて来た大種牡馬
ディープインパクトが今回を最期に会場から去っていきます。

事実上のラストクロップとなる1歳馬は13頭がエントリーされ
中でも、アブソリュートレディ(父ガリレオ)の牡駒が大きな
注目を集めそうです。姉ラクレソニエール(父ルアーヴル)は
デビューから8戦8勝で仏1000ギニー、オークス二冠を制した
天才ランナーで、無事であれば7戦7勝で牝馬二冠と凱旋門賞を
涼しい顔で勝ち抜いたザルカヴァの再来と呼ばれた名牝です。
ディープと母父ガリレオ、東西世界を代表する名種牡馬同士の
配合からは英クラシック馬サクソンウォリアーを輩出するなど
上昇気運にありワールドクラスの活躍を期待したいものです。

キングカメハメハも1歳市場に10頭を上場、ノンコノユメ半弟も
含まれたラインナップは渋めですが一見の価値ありでしょう。
両巨頭のラストステージに熱い視線が注がれる今年の市ですが
やはり次代を担う後継種牡馬候補たちの動向が気がかりです。
上場頭数の比較だけでは、現在の安定勢力のロードカナロアや
ハーツクライが上位を占めて、後継候補の暫定チャンプです。

初年度産からいきなり、無敗の牝馬二冠馬デアリングタクトを
送り出したエピファネイアは、サンデーサイレンス4x3という
血統界の新トレンドの使者としても存分の働きを見せました。
「サンデークロス」が、新潮流として重要性を増していくのは
間違いがないでしょう。しかしエピファネイアには現役時代の
型破りな印象も残り、「一発長打」は期待できてもチャンスに
信頼できる「クラッチヒッター」としてイマイチの印象もあり
ここらが補正されると大物へと成長して不思議ありませんが。

誤算だったのは、次代のエースを期待されて今季デビューした
大物モーリスとドゥラメンテが案外にモタついて評判を落とし
セール活況の打ち上げ花火を演出できなったことでしょうか?
良質の配合牝馬を相手に、突出した産駒数を誇っていますから
いずれ名誉挽回するでしょうが、もどかしい思いもあります。
明日も引き続き、セレクト前評判綴りをお届けしていきます。