新種牡馬ドゥラメンテが開幕週の新馬戦を勝ち上がりました。
日曜阪神の1400m戦は、アスコルターレが先行馬群を馬なりで
マーク、直線はノーステッキで楽々と抜け出す初勝利でした。
デインヒルダンサーの血を引く母アスコルティも、新馬戦では
後にスプリンターズS連覇のレッドファルクスを3馬身ちぎった
早熟のスピードタイプでした。血筋は争えないものです。
ドゥラメンテは、既に地方競馬の浦和でトーセンウォリアーが
馬なりのまま圧勝を飾りましたが、JRAは初勝利となります。
キンカメ系だけに、芝もダートも能力を全開する万能派です。
早くも、近い将来にはリーディングサイアーの座を争うような
大種牡馬に成長してくれそうな強烈なオーラを放っています。

ご承知のように、母アドマイヤグルーヴ、祖母エアグルーヴ、
曽祖母ダイナカールと三代連続してG1馬という名牝系を祖とし
血統構成も父キングカメハメハ、母系にサンデーサイレンスX
ノーザンテーストXガーサントと、社台グループが育んで来た
代々のリーディングサイアーが配合され、日本競馬を象徴する
名馬ラインナップが、その血となり肉となり誕生しています。

誰もが羨ましく思う栄光に煌めく輝かしい星々の下に生まれて
期待通りに、皐月賞とダービーの二冠を達成、9戦5勝2着4回と
堂々たる成績を残しましたが「悲運の名馬」でもありました。
ダービー後の骨折で三冠の挑戦機会を奪われ、当時世界最強と
言われたポストポンドと対決したドバイシーマクラシックでは
不運にも落鉄の影響に泣かされています。ラストランとなった
宝塚記念後に、無念にも競走能力喪失のアクシデントに襲われ
引退の道を選ばざるを得ませんでした。

社台SSに繋養された初年度から従来の最高記録を破る284頭に
種付けされ、翌年290頭と自らのレコードを更新しています。
社台グループの威信をかけたチャレンジだったのでしょうか?
種付け料も初年度の400万円が、産駒デビュー前にも関わらず
人気沸騰の種付け需要抑制の意味もあるのでしょうが、昨年は
600万円、今年は700万円と急騰!次代の星と期待されます。

が、希望の星にも「弁慶の泣きどころ」がなくはありません。
系統的に「サンデー持ちのキンカメ系」に属しますが、宿敵の
「サンデー持ちのロベルト系」のエピファネイアやモーリスと
比べると、サンデーサイレンスの位置が、少し近過ぎることや
日本を代表する血脈を、豪華絢爛に散りばめられた血統構成は
配合相手の選択肢が狭いことも意味しています。とは言えまぁ
世界中から異系の名血を厚めに集めている社台のことですから
重箱の隅をつつくに類したことで、杞憂に終わるでしょうね。
代々の日本を代表する名血の結晶が世界の最高峰を制覇する!
ドゥラメンテに、そんな夢をたっぷり見せて欲しいものです。