ダービーが先週終わり、今週は次のダービーを目指す新馬戦が

始まりました。競馬カレンダーで言えば、元旦みたいなもの。

新たなスタートを迎え、身も心もキリッ引き締まる思いです。

さて新馬戦開幕ともなれば、フレッシュな新種牡馬群の動向が

ファンの熱い関心を引くことになりますが、今年もなかなかに

豊作のようで、かつ血統上の新潮流の胎動もかいま見えます。

 

大ザッパに血統上のトピックスを振り返れば、13年間に渡って

リーディングサイアーに君臨した偉大なサンデーサイレンスの

「一強時代」が終わると、今世紀に入ったこの20年くらいは、

キングカメハメハを旗手とするサンデーの血を一滴も持たない

非サンデー系が台頭、ルーラーシップ、ロードカナロアと血を

繋いで、ディープインパクトを盟主とするサンデー後継馬群と

熾烈な王座継承争いを繰り広げて来ました。

 

しかし時が移り、サンデーの血が血統表上で徐々に後退すると

母系にサンデーを抱える非サンデー系なる新種が登場します。

その先駆けが、昨年から産駒デビューさせたエピファネイアで

サンデー系の牝馬との配合によって、サンデーサイレンス4X3

世に言う「奇跡の血量」を量産、いきなりデアリングタクトが

無敗で桜花賞とオークスを制したのはご存じの通りです。

サンデーのクロス持ちとしては、初のクラシック制覇でした。

ここ一番に滅法強いロベルト系の爆発力にサンデーの瞬発力を

見事に融合させて、日本の馬場向きの新潮流を生みました。

この配合デザインは大いなる成功パターンとして、今後も長く

引き継がれて行きそうです。

 

大物と噂の高い新種牡馬モーリスは、血統構成的にエピファと

ほぼ相似した「サンデー持ちロベルト系」の系列に属しており

彼自身の現役時の眼を見張らせる成長力からも、大物輩出への

大きな期待がますます膨らんでいるようです。

新馬戦初日の昨日は東西でいきなり5頭出し。早い時期からの

モーリスブランド確立の決意が伝わる力の入れられようです。

5頭すべてが、お約束のサンデーサイレンスクロスの持ち主で

東京のブエナベントゥーラ、阪神のウインメイユールがともに

2着と勝利の美酒に後一歩届きませんでしたが、いずれ遠からず

その勝ち上がりを予感させる内容でした。

 

さらに、ドゥラメンテ、リオンディーズ、ラブリーデイなどの

新種牡馬も「サンデー持ちのキンカメ系」という共通点を持ち

サンデー4X3ないし3×4のクロス馬が続々とデビューします。

キンカメはサンデー系の牝馬と相性が良く、サンデーの多様な

個性を巧みに引き出して、大きな成功を手に入れて来ました。

「サンデークロスの先駆者」エピファネイアが書き換えた血統

地図に新星群がどんなサクセスストーリーを書き加えるのか?

始まったばかりの2020年代の新潮流に注目していきたいです。