ここ最近、ダート番組のあり方を考える原稿が増えています。
2、3歳の若駒戦は、無論いまに始まったことではありませんが
昨今は降級制度の影響なのか?古馬ダート戦も出走可能頭数を
登録数が上回る出馬ラッシュで渋滞状況が常態化しています。
オープン馬を中心に出走機会を求めて地方転出する馬も激増し
最近は2歳時や3歳初期に早々転厩する馬も珍しくありません。

今週のG3平安Sは、強豪の出走で15頭の登録に収まりましたが
これも出走機会希少化が招いた事態と言えなくもありません。
勝てば勝つほど出走機会が狭まる厳しい現実があるからです。
東京大賞典連覇、帝王賞とG1級3勝オメガパフュームの存在は
別格!ダート戦では酷量の59キロを背負わされるG3レースに
出てくること自体が常識的には考えにくいのですが、右回りと
左回りとでは、パフォーマンスに極端な落差が出る馬ですから
ここは覚悟の出走!あえて火中の栗を拾う心境でしょうか?

G1級5勝のゴールドドリームの58キロが、逆に恵まれた感じにも
映ります。しかし現実としては、これだけのメンバーを相手に
59、58キロで楽な競馬は望めないでしょう。
ゴールドはサウジCで海外強豪相手に見せ場をつくったものの
ドバイワールドCが中止となり、仕切り直しの一戦になります。
悩ましい選択だったでしょうね。オメガ、ゴールドの二巨頭が
実力通り一騎打ちを演じるか?それとも伏兵が台頭するのか?

京都のダートコースは、3コーナー手前に坂が待ち構えている
とは言え、直線を含め全体に平坦でスピードと切れ味が生きる
構造になっています。とくに1800mにその傾向が強いのですが
ところが、単純に100m延びるだけの1900mになると、様相が
一変!持久力比べの流れになるケースも多く、砂の深い地方の
馬場で、長距離の交流重賞を勝って来たようなスタミナ自慢が
持久力にモノを言わせて押し切る場面もしばしば出現します。

今年は、そうした典型的ダートステイヤーは見当たりませんが
持久力勝負になればなるほど酷量が響いて来るのも確かです。
直線の我慢比べが、最高至上のクライマックスを生むのかも?
馬券推理では、難解にして奥の深い楽しみが味わえそうです。