アーモンドアイが圧勝したG1ヴィクトリアマイルの前座レース
OP青竜Sをデュードヴァンがしぶとく差し返して勝ちました。
「ジャパン・ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー」第1戦
カトレア賞を怪物ルヴァンスレーヴが持つ日本レコードタイで
快勝したときもそうでしたが、馬体を併せれば一歩も譲らない
勝負根性の確かさは天下一品です。
しかしカトレア賞を勝ってチャーチルダウンズへの最短距離に
立ったはずが、第2ラウンドの全日本2歳優駿では同じ2戦2勝で
破竹の勢いを誇っていたタガノビューティーとともに除外され
以後はやむなく芝の重賞に活路を求めざるを得ませんでした。
この時期には毎年見られる光景ですが、気の毒でなりません。

最近は若駒だけでなく、降級制度の影響で古馬ダートレースも
登録ラッシュが日常化しており除外との戦いが続いています。
本質的には、番組編成の抜本的見直しが待たれるところですが
本場アメリカのように、登録増には分割レースを実施するとか
せめて交流重賞はレーティングで出走馬を決めるなど何らかの
工夫や手立てがないものでしょうか?

父デクラレーションオブウォーは、今年からJBBA静内に入厩、
日本での種付けを開始しています。現役時代はアイルランドの
名門エイダン・オブライエン厩舎でG1インターナショナルSや
同クイーンアンSに勝った一流馬ですが、ラストランに名匠が
選んだのは、経験のなかったダートの最高峰戦BCクラシック!
AW3戦3勝の実績と叔父にベルモントS馬ユニオンラグスがいる
血統的背景から熟慮を重ねた上での果断なチャレンジでした。
結果は、北米の強豪馬にハナ+アタマの3着に食い込む大健闘!
潜在するダート適性を実証し、その種牡馬価値を高めました。

引退後はクールモアに入り、アイルランドとオーストラリアの
シャトル供用で、初年度産駒からG1仏2000ギニーのオメルド、
昨年G1メルボルンCで金星を上げたヴァウアンドデクレアなど
ポテンシャルの片鱗を世界に示した後、クールモアの北米拠点
アシュフォードスタッドへと移動し、現3歳世代から重賞勝馬を
次々と送り出しています。この世代に属するデュードヴァンは
下河辺牧場で生まれた持ち込み馬になりますが、彼の頑張りが
日本で種付けを始めたデクラレーションオブウォーにとっては
最高のプロモーションになっているのは間違いがありません。

短期間に、アイルランド、オーストラリア、アメリカ、日本と
国境を越え北半球も南半球も関係なく飛び回り、芝・ダートを
問わず多彩な実績を残して来たデクラレーションオブウォーは
ドラマ仕立てにすれば「流浪の旅路」風に物語られそうですが
ビジネスストーリーとしては、種牡馬評価のハンマーが早々と
振り下ろされる傾向が強まる時代に、様々な機会に挑戦できる
幸せな馬だとも言えそうです。
クールモアのビジネスセンスには、感嘆させられるばかりです
が今後は、こうした世界縦断的な種牡馬が増えていきそうです。