土曜の新潟2R未勝利戦で、藤田菜七子騎手のヴァンデリオンが

好位から鮮やかに抜け出して、5馬身差の大楽勝を飾りました。

父ファーストサムライ、母の父キトゥンズジョイという血統の

アメリカ産馬で、その父ジャイアンツコーズウェイは大種牡馬

ストームキャット直系、自身も北米でリーディングサイアーに

3度輝いた近年のアメリカを代表するチャンピオン種牡馬です。

 

芝もダートも走る万能タイプですが、なぜか?日本では地味な

存在で、京王杯スプリングCを制覇したスズカコーズウェイが

地方で高い勝ち上がり率を示し、日高を中心に重宝されている

程度です。ところが輸入馬エスケンデレヤが母国に残して来た

ミトーレがBCスプリントを頂点にG1を4勝する活躍で注目され

昨年の年度代表馬馬に君臨し社台ファームによって輸入された

大物新種牡馬ブリックスアンドモルタルを奇跡的にも最晩年に

輩出して本国でも、にわかに評価が沸騰しています。

ブリックスの初年度の種付け料は600万円に設定されましたが

ディープインパクト後継として、またディープとはニックスと

されるストームキャット系の大物ですから、ディープ牝馬との

配合にも大きな期待がかけられているのでしょう。

 

ジャイアンツコーズウェイ系は、ヨーロッパでシャマルダルが

大成功。初年度産駒のロペデヴェガは種付料10万ユーロを取る

大種牡馬に成長!昨年スプリント王に輝いたブルーポイントも

大人気の新種牡馬です。さらに今年の3歳世代が大豊作、中でも

ピナトゥボはフランケルを超える2歳時レーティングを獲得して

競走馬として種牡馬として今後の競馬界を牽引する存在です。

日本ではゴドルフィンの新星ライトオンキューに大きく広がる

洋々たる未来を感じさせます。

 

ファーストサムライは、ジャイアンツ初期の代表産駒で2歳時に

G1を連勝した、ストームキャット系本来の早熟タイプでした。

日米合作映画「ラストサムライ」がヒットした頃の馬ですから

馬名の由来もそのあたりにあったのでしょうか?

輸入産駒はJRAで6頭が出走、ヴァンデリオンは数えて3頭目の

勝ち上がりになります。出世頭はシヴァージでダート戦専門に

使われ先行抜け出し策で出世の階段を上り、オープン入り後は

芝に転向して後方一気の追い込みタイプへと脚質転換に成功!

OP北九州短距離Sを差し切ると、G1高松宮記念に挑戦!これも

ドンジリ一気の強襲で5着に健闘!重賞制覇に夢を繋ぎました。

ヴァンデリオンにとって見習いたいお手本のような先輩です。

 

ファーストサムライは今年17歳、年齢的にも来日は無理ですが

世界的に版図を拡大するジャイアンツコーズウェイ系の一角を

担う血統だけに輸入馬の活躍から目が離せません。

それにしても、この日の菜七子騎手は、4Rのカミノホウオーで

圧巻の8馬身差逃げ切りを飾り、メインのパールSでも10番人気

ナルハヤで勇敢な単騎逃げ戦法に出て、ゴール寸前まで1番人気

アンドラステと叩き合い2着に粘り込ませました。

先行馬、とりわけ逃げ馬に乗せると安心して見ていられます。

直線で抜け出してセーフティーリードを奪ってからも、後々を

考えてか、馬の集中力を切らさず追う姿勢に好感が持てます。

ジャイアンツコーズウェイ系同様、今後の成長が楽しみです。