人類がコロナウイルスとの戦いに打ち勝った先の夢物語ですが
今年のブリーダーズカップ(BC)は、かつてなかったほど史上
最高の盛り上がりを見せるかもしれません。

ご承知のようにケンタッキーダービーを5月4日から9月5日へ
延期すると主催者チャーチルダウンズ社から発表されました。
1875年に創設されたケンタッキーダービーは146回目を迎える
今年まで、たったの一度たりと中止されたことがありません。
1932年から定着した開催日の5月第1土曜に行われなかったのは
第2次世界大戦のために1カ月延期した1945年のみだそうです。
この由緒あるケンタッキーダービーの伝統を、尊重する一方で
「復活力・変化への適応力・揺るぎない決断力」を信条とする
チャーチルダウンズ社は、延期されるケンタッキーダービーに
新しい価値を付け加えた壮大な夢を描いているようです。

プリークネスSとベルモントSが、チャーチルダウンズに歩調を
合わせ日程調整を急いでいます。従来の三冠ローテーションを
踏襲すれば、ケンタッキーダービーが9月5日に実施されれば、
プリークネスSは9月19日、ベルモントSは10月10日施行です。
そこから今年はキーンランド競馬場で11月6日、7日に行われる
BCデーまで約1ヶ月。三冠の激闘からちょっと間隔が短すぎる
気もしますが、ファンの気分としては最高潮でしょうね。
三冠レースはBCに向け最高のプレリュード(前奏曲)となる
可能性の風を帆いっぱいに受けて、行われることになります。

先日BCシリーズは主要レースで賞金増額が決定したばかりで
BCクラシックは、100万ドル増額されて総賞金700万ドルに。
サウジC、ドバイワールドCに次いで世界3番目に君臨します。
BCターフは、200万ドル増額の総賞金600万ドルとなります。
これは芝のレースではドバイシーマクラシック&ターフと並び
世界最高クラスです。日本馬招聘が視野に入っているのかも?
またBCダートマイルも、ダートマイルのカテゴリー確立のため
100万ドル増の総額200万ドルのインセンティブを準備します。

どれを取っても世界の高額賞金レースに比べてヒケを取らない
大盤振舞い!世界各地の有力馬のモチベーションを高めるには
十分に魅力的です。北米の競馬の祭典から世界競馬の祭典へ!
そんな意気込みがヒシヒシと伝わる番組編成方針と言えそう。
こうした世界の強豪に加えて、BCの直前に降臨したばかりの
ケンタッキーダービー馬、あわよくば三冠馬参戦ともなるなら
まったく例外的で独特な三冠シリーズが新しく生まれ変わって
全アメリカ国民が熱狂するドリームレースが現実化されます。
たった一度きりのドリーム!で終わる可能性が高いでしょうが
災い転じて福となる、そんな物語をこの眼で見たいものです。