地方競馬は毎年4月にスタートして3月でシーズンを終えます。
どの競馬場も 1年を締めくくるラストスパートに力が入ります。
北海道の帯広競馬場は世界でたった一つの「ばんえい競馬」を
施行する聖地として有名ですが、「ばんえい競馬」はもともと
北海道の原野を切り拓くために伐採した樹木を、パワー自慢の
農耕馬が運び出していたことを起源とするそうです。
ばんえい馬が曳くソリには樹木をイメージするばんえい重量と
呼ばれるハンデが課せられ、実に最高1トンに達するのだとか。
北海道の歴史を、時代を超えて今に伝える「ばんえい競馬」は
道の遺産に指定され、大事に保存されています。

その最高峰レース「ばんえい記念」が今週土曜開催されます。
ばんえい版の凱旋門賞と言っても誉め過ぎではないでしょう。
なにしろ世界でたった一つだけしかないカテゴリーの最高峰に
そびえ立っているのですから。
今年は31連勝と日本最高記録更新中のホクショウマサルという
スターホースが出現!従来の最高は廃止されてしまった高崎や
足利の北関東公営で走っていたドージマファイターの29連勝!
カテゴリーが違うので比較はできませんが、偉い馬たちです。
超スター出現とあって、普段なら熱い声援で盛り上がるはずで
無観客競馬というのが、何ともモッタイなく感じられますね。

ホクショウマサルは「ばんえいダービー」制覇の素質馬ですが
怪我で2年余りの休養を経て復帰したときは、直近1年間の獲得
賞金が格付け基準となる規定で最下級まで降級していました。
栄光のダービー馬が未勝利戦に出走するみたいなものですから
さすがに負けられません。コツコツと賞金を積み上げて、遂に
最高峰レース「ばんえい記念」まで登り詰めたのは立派です。

この「ばんえいの星」は、大震災の年に生まれた9歳馬ですが
ばんえい界ではまだ老い込む年齢でもありません。ここまでに
99戦41勝という成績で、今回の晴れの大舞台が100戦目なのも
持って生まれた運命の強さを感じるのは気のせいでしょうか?
今回は、ばんえい重量1000キロの最高ハンデを課せられた上、
相手も格段に強くなっていますから、簡単ではないでしょうが
道民やばんえいファンの期待に応える走りを見たいものです。