今週は金土日に渡る3日間開催。無観客競馬は相変わらずですが
街なかに出るのもはばかられる週末に、レースを楽しめるのは
有り難く感じられます。さて、初日のメインレースはクラブの
期待を背負って良血レッドルレーヴが出走するG3フラワーC!
なかなかのメンバーが揃って、好カードになりましたね。

しかし考えてみれば、クラシックが秒読みに入ったこの時期に
桜花賞の阪神1600mでも、オークスの東京2400mでもなくて
中山1800mとは、融通無碍(ゆうずうむげ)な設定です。
融通無碍は、悪く言えば首尾一貫しない混沌ぶりを現しますが
良く言えば、目先に捉われることなく、素直な心の赴くままに
自由自在に対処する様子を意味しています。クラシックだけに
固執するのではなく、馬それぞれの個性に寄り添って大局的に
考えようよ、というのがレースのコンセプトなのでしょうか?

ところがフラワーCからは、桜花賞馬は2頭、オークス馬は3頭
秋に素質開花させて、秋華賞、エリザベス女王杯を制した馬が
それぞれ3頭ずつと、隠れた出世レースの趣きも秘めています。
融通無碍な振る舞いが、馬の素質を開花させるのでしょうか?
たとえば、フラワーC創設早々の86年には11着に大敗していた
タレンティドガールが一夏を越して、当時は牝馬三冠最終戦の
位置付けだったエリザベス女王杯で大輪の花を咲かせました。
外国産に出走制限があった時代はシーキングザパールのように
NHKマイルCを制し鬱憤晴らしをしただけで終わらず、翌年に
日本調教馬初のヨーロッパG1制覇まで成し遂げた馬もいます。

印象に残るハイレベル戦は06年でした。1着キストゥヘヴンは
直後に桜花賞を戴冠、2着フサイチパンドラはオークスも2着と
涙を飲みましたがエリザベス女王杯で遂に悲願のG1ホースに!
3着ブルーメンブラットは古馬になって本格化、ラストランの
マイルチャンピオンシップを制しました。フラワーC金銀銅が
いずれも大輪の花を咲かせたのは見事でした。

さらにフサイチパンドラは、後にアーモンドアイの母となった
名繁殖牝馬です。05年の勝ち馬で日本とアメリカでオークスを
連勝した名牝シーザリオは、エピファネイア、リオンディーズ
サートゥルナーリア、ご存じ!G1三兄弟を出しています。
エピファネイア産駒が2頭出走しており、重賞初制覇なるかも
熱い話題の一つです。
さて今年は、どの馬が、どんな花を咲かせるのでしょうか?