無観客競馬が続きネット投票などに限られたJRAの馬券売上は
1週目が対前年同期比で79.9%、2週目がやや持ち直して81.5%
3週目は逆に77.0%と落ち込んでいます。原因は様々でしょうが
サートゥルナーリア一強ムードに終始した金鯱賞の売り上げが
伸び悩んだ、言い方は悪いですが、足を引っ張ったようです。
58キロを背負わされながら、楽勝した馬の強さは疑えませんが
残念ながら、馬券売上のアップには繋がらなかったようです。
力が互いに拮抗した馬同士が競い合ってこそ競馬。目の肥えた
ファンは、並大抵のレベルでは馬券に手を出してくれません。

金鯱賞は、3年前にG1昇格した大阪杯の前哨戦に位置づけられ
最近の2年間は連続して、金鯱賞から大阪杯のローテーションで
スワーヴリチャードとアルアインが大阪杯を戴冠しています。
昨年の金鯱賞2着馬リスグラシューは、夏から秋に大爆発して
年度代表馬の栄光に堂々輝いたのは記憶に新しいところです。
一口に「スーパーG2」と呼んで良いハイレベルなレースです。
ファンにはそうしたイメージが強烈に残っており、なおさらに
今年のレースレベルが、物足りなく感じられたのでしょうか?

深い知見をお持ちのファンを納得させるだけのレースレベルを
いかに維持・向上させ、競馬を魅力的なものへ磨き上げるか?
この課題がますます重要になって来ます。
海外遠征が当たり前になり、国際化が急速に進む現在は余計に
ホースマン一人一人に創意と工夫と努力が求められて来ます。
大阪杯は4月上旬に行われますが3月下旬から4月下旬の時期は
ドバイでは、シーマクラシック2410mとドバイターフ1800m、
オーストラリアでクイーンエリザベスS2000m、さらに香港の
クイーンエリザベス2世C2000mなど、似通ったカテゴリーで
高額賞金を奮発したビッグレースが目白押しで開催されます。

どのレースを選ぶかは、馬主さんの自由なのはもちろんです。
オーストラリア在住の馬主さんの関係でそちらを目指している
モズアスコット、香港大得意ウインブライトはドバイと香港を
連戦の予定ですし、有力馬が分散する傾向が強まっています。
日本の競馬は競馬先進国のみならず次々と現れる新興国も含め
世界を相手に、レースの魅力を競う時代を迎えたようです。