サウジアラビアでの、フルフラットとマテラスカイの大健闘で
外国産馬への注目が高まっています。同馬主・同厩舎の両馬は
ゴーウェスト系スパイツタウンを父に持つアメリカ産馬です。
以前から勝ち上がり率の良さでは、折り紙付きの血統。日本の
セールと比べ、輸送費込みでもリーズナブルな競り市場価格が
日本人オーナーからも高い人気を集めてきた秘密でしょうか?

スパイツタウンは、JRAで31頭を出走させ、21頭が勝ち上がり
累計で67勝を積み上げています。実績とともに人気が高まって
輸入数が増えている中での高勝率は、ゴーンウェスト系らしく
稀に芝をこなす仔の出現も含め、大威張りできるレベルです。
もっと凄いのがイントゥミスチーフ!日本適性には定評のある
ストームキャット系で半姉ビホルダーはG1・11勝という良血。
昨年は全米チャンピオンサイアーに輝いています。JRA出走の
10頭全馬が勝ち上がりの快挙を成し遂げました。1頭や2頭なら
ともかく、10頭全部とは種牡馬としての能力の証明でしょう。

三冠馬アメリカンファラオは現3歳が初年度産駒でアメリカで
断然の新種牡馬チャンピオンに君臨、日本では出走7頭中6頭が
順調に勝利して、評判を裏切らない活躍ぶりが光っています。
中でも、ファラオ育ての親ボブ・バファート調教師も注目する
カフェファラオはロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービーの
ヒヤシンスSを完勝して聖地チャーチルダウンズを目指します。

スパイツタウンは貴重なアベレージヒッターとして堅実無比の
存在感を誇示し、イントゥミスチーフやアメリカンファラオは
北米競馬を牽引する種牡馬王ですが、彼らと種付け数の多さを
競う人気ぶりのアンクルモーの勝率も優秀な水準にあります。
このあたりが日本における外国産馬四天王でしょうか?
ただし、これらの人気種牡馬の現状は、全般的な傾向としては
ほぼダート限定であり、仕上がり早い代わりに成長力に乏しい
早熟タイプなのは、覚悟しておかなればなりません。
そもそもアメリカでは全馬がケンタッキーダービーを目指して
生産・調教されます。それが馬主さんすべての夢だからです。
夢の実現のためには、早い時期にサラブレッドとして完成され
フルゲート20頭以内にランクされるのを避けては通れません。

しかし昨今はダート番組も徐々にですが、充実に向かっており
フルフラットやマテラスカイのように海外遠征という選択肢も
急速に広がりつつあります。コストを考えれば海の向こうから
招待状が舞い込むのを待つ、厳しいハードルが付き物ですから
簡単ではありませんが、愛馬の口取りに歓喜できる確率が高く
夢の海外遠征に胸を躍らせる素敵な馬主ライフを満喫するには
マル外ホースは魅力的な存在ではあります。