「根岸Sから新しい馬になりました」と鞍上のルメール騎手が

宣言するように、モズアスコットはフェブラリーSも一枚上の

地力を見せつけて、圧勝と言って良い内容で勝ち切りました。

芝、ダート双方のG1制覇は、史上クロフネ、イーグルカフェ、

アグネスデジタル、アドマイヤドンに続く5頭目だそうです。

矢作芳人調教師は「以前はスピードが勝った馬だったが年齢を

経て体型的にもパワー型になっている。だから今は芝だったら

時計がかかる馬場が良いだろうしダートも走れるのでしょう。

芝、ダートを問わない本格的な二刀流として育てたいですね」

とモズアスコットの秘めるポテンシャルに夢を描いています。

 

矢作師はグランプリボスを引き連れて、ロイヤルアスコットの

セントジェームズパレスSを舞台に怪物フランケルと直接戦った

唯一の日本人調教師として名を残しています。

そのときは、フランケルにまったく歯が立たなかったのですが

10年の歳月を経て、大きな「恩返し」を成し遂げたものです。

ちなみに、グランプリボスとモズアスコットはオーナーさんが

ファミリー同士という間柄。アスコットを馬名に組み込んだり

今回の快挙達成はロイヤルアスコットに始まっていたのかも。

 

フランケルのダートG1制覇は、おそらく世界初の快挙ですね。

モズアスコットの母系に素地があったのはもちろんでしょうが

偉大な兄フランケルとの競合を避けて、アメリカに渡った全弟

ノーブルミッションが初年度産駒からいきなりトラヴァーズS、

ジョッキークラブ金杯のG1を2勝、ケンタッキーダービーでは

2着のコードオブオナーを出しており、フランケル自身が持つ

血統的な砂適性は大きな可能性を秘めていると考えられます。

 

この後は、オーストラリアで行われる芝のドンカスターマイル

秋には、ブリーダーズCダートマイルに挑戦の予定だそうです。

現時点でも種牡馬確定でしょうが、さらに価値を高めるために

モズアスコットと矢作調教師の旅は続きます。