今夜メイダン競馬場のダ1900mで行われるドバイワールドCの
重要前哨戦であるG2アルマクトゥームチャレンジラウンド2に
芝馬とばかり思っていたベンバトルが、勇躍出走して来ます。
一昨年のドバイターフ、大挙!5頭を出走させた日の丸軍団の
包囲網を突破、ヴィブロス、リアルスティール、ディアドラを
まとめて3馬身余りも千切った内容が鮮烈そのもの!その後も
ドイツとオーストラリアで芝のG1を勝ち、先日もメイダンで
ドバイターフと同条件のG3シングスピールSを圧勝したばかり
ですから、ダート路線への大胆なカジ切りは予想外でした。

ゴドルフィンの誇りはワールドC制覇にあるからでしょうか?
モハメド殿下とサイード・ビン・スルール調教師の名コンビは
第4回のアルムアタケルを皮切りに、翌年は今や伝説となった
名馬ドバイミレニアム、そして史上初の連覇を達成した昨年の
サンダースノーまで、通算8回も勝ち星を積み重ねて来ました。
凱旋門賞8勝のアンドレ・ファーブル師に並ぶ歴史的快挙です。

スルール師は9勝目の使者としてベンバトルに白羽の矢を立て
殿下も快く応諾しワールドCへの挑戦プランが決まりました。
しかしこれに止まらず、名コンビは今夜のレースと本番の間に
1着賞金1000万ドル≒11億円の超高額賞金レースのサウジCへの
エントリー!「そこに山があるから」挑戦する登山家のように
強い馬がいれば駆けつけるチャレンジャー魂は潔いほどです。

ベンバトルは、1世代だけを残して急逝したドバイミレニアムの
血を奇跡的に継承したドバウィを父に、ダーレー生産馬である
母ナーレインはオペラ賞などにG1を2勝した自慢の名牝でした。
ゴドルフィンのチャレンジャー精神の塊りのような良血馬です。
ワールドCを連覇して、今春からダーレージャパンで種付けを
始めるサンダースノーも元々ヨーロッパの芝を走っていた馬で
その隠れた才能を掘り起こしたのもスルール師の卓見でした。
海外競馬が、ますます面白くなっていきます。