まだ寒い日が続きます。「冬籠りの虫が這い出る季節」を指す
「啓蟄」もまだ少し先ですが、レーシングカレンダーの上では
クラシックの蹄音が、すぐそこに聞こえる季節になりました。
今週は土曜がLRエルフィンS、日曜にG3きさらぎ賞が編成され
気分は、すっかりクラシックモードです。

エルフィンSは歴代の勝ち馬から桜花賞馬6頭、オークス馬2頭
秋華賞馬3頭を輩出したクラシックロードの重要レースですが、
東サラにはユカリの一番で、09年レッドディザイアを皮切りに
16年レッドアヴァンセ、18年レッドサクヤと3頭が勝利を上げ
中でもディザイアはクラシック2着続きの無念を最後の最後に
秋華賞で見事に晴らし、東サラの重賞初勝利をG1で飾るという
アンビリバボーな(あり得ない)快挙を成し遂げてくれます。

それもエルフィンを突き抜けた末脚の切れがあったからこそ!
この勝利で桜切符を手に入れたからこそ、じっくり成長を促し
本番に直行できたからです。開業2年目の若き松永幹夫調教師の
英断でした。鞍上の四位洋文騎手も、今年から調教師の道へと
転進します。エルフィンSは牝馬にしてダービー馬のウオッカ、
ディザイア、その翌年のエーシンリターンズで3勝しています。
今年は残念ながら出走できませんでしたが、四位新調教師との
コンビでディザイア2世を送り込めたら嬉しいのですが。

今年は良血馬が揃いました。ファーストフォリオは今を時めく
名牝シーザリオの娘です。エピファネイア、リオンディーズ、
サートゥルナーリアと兄たちは、G1の金看板を誇っています。
牝馬産駒は一息と言われるシーザリオですが、姉達とは違って
唯一新馬勝ちを決めています。まずはお手並拝見でしょうか?

デアリングタクトは、父がフォリオの兄エピファネイアを迎え
祖母デアリングハートは桜花賞でシーザリオとクビ差の接戦を
演じた活躍馬でした。不思議なエニシで結ばれた血統馬同士が
巡り巡って同レースで相見えるのも競馬の楽しみの一つです。
ライティアはオークス馬で桜がハナ差2着だったシンハライトの
全妹。小柄だった姉より、さらにもう一回り小ぶりに出たのが
心配といえば心配ですが姉譲りの勝負根性の確かさが生きれば
良血馬らしいメリハリの利いた競馬をしてくれるはず。
いよいよ名血爛漫の春がエルフィンSからスタートを切ります。