ディープインパクト、キングカメハメハを失った種牡馬界は、
次世代チャンピオンサイアーの王座を巡って混沌とした状況が
続いていますが、ダートに限っても同じことが言えそうです。
長い間、不動のトップクラスを形成してきたサウスヴィグラス
ゴールドアリュール、キングカメハメハの3強が既に鬼籍に入り
クロフネも昨年は種付け頭数ゼロと慎重に体調と相談しながら
半隠居生活に入っています。風向きが変わりつつあります。

昨日のJpn1川崎記念では、チュウワウィザードが直線で6馬身
ちぎる強い競馬を見せてくれました。王者キングカメハメハの
貴重な遺児ですが、2着にはフリオーソ産駒のヒカリオーソが
追い込み、パイロ産駒のデルマルーヴル、ミューチャリーとが
続きました。新風というほどのフレッシュさは感じませんが、
いずれも旧勢力の前で伸び悩んできた新興勢力でした。

フリオーソは、2013年からダーレージャパンで50万円という
安価な種付け料で供用され、地方競馬を主戦場に手堅い成績を
残して来て、日高の中小生産者にとっては有難い存在でした。
供用8年目の今春は、遂に倍増の100万円へと値上げされます。
毎年100頭を超える牝馬を集める人気で昨年はキャリアハイの
175頭と交配。牝馬の質向上を考えれば遅すぎた値上げかも?

パイロも地方リーディングサイアーでは、サウスヴィグラスや
ゴールドアリュールを脅かす存在に着実に成長しており、もう
そろそろ眩しいタイトルがほしい頃合いです。前出川崎記念の
ミューチャリーは末脚勝負にすべてを賭けるタイプだったのが
先行有利の馬場を考えたか?御神本訓史騎手が押して先行させ
一味違うレースを披露しています。逃げたケイティブレイブが
早々とバテて、3コーナーで先頭に押し出されてしまったのは
想定外の大誤算!チュウワウィザードと一騎打ちの末、直線で
伸びを欠いたのは仕方がありません。こういう先行する競馬に
慣れてくれば、近いうちに大仕事をしそうな予感が漂います。

中央も昨年来の降級制度廃止の余波で、オープン馬がダブつき
出走権確保にも東奔西走・四苦八苦しています。出走が比較的
容易で、ローテーションも組みやすい転厩馬を含めた地方勢に
チャンスが巡って来そうな気がします。ミューチャリーがその
先陣を切るのか、交流重賞の潮目の変化にも注目したいです。