4つの国際G1のうち3つを日本馬が制したのは、2001年以来で

18年ぶりの快挙だそうです。あの年は、それまでに49戦を戦い

強豪相手に4度の2着はありましたが、G1の勲章とは遂に無縁

だったステイゴールドが、ラストランに選んだ香港ヴァーズで

天翔る末脚を駆使して栄光のゴールに飛び込みました。今年の

ウインブライトは見事父子制覇を成し遂げたことになります。

 

香港マイルでは北橋修二調教師と福永祐一騎手の師弟コンビが

エイシンプレストンを勝たせます。プレストンとこのコンビは

この後もクイーンエリザベス2世カップの連覇など香港無双の

先駆けとなります。外国産馬でレース選択に苦労した馬ですが

香港という新天地を切り拓いてくれたのは感謝あるのみです。

香港カップはアグネスデジタルが快勝しています。二走前には

盛岡のダートでマイルチャンピオンシップを勝ったかと思えば

前走は東京の芝レースに挑み、天皇賞秋は豪脚一閃差し切って

今度はシャティンでランフランコ・デットーリが手綱を執った

ゴドルフィンの1番人気馬トゥブーグをアタマ競り落とします。

地方、中央、海外の劇的な3連チャンは空前絶後の壮挙でした。

 

それぞれに個性的な名馬たちが切り拓いた道は今に引き継がれ

日本馬の香港G1は通算13勝、春も合わせて18勝にもなります。

世に言われるように、日本馬のレベルが年々上がっているのも

見逃せない事実でしょう。しかし輸送条件や環境とか、馬場も

硬めのスピード志向で日本馬向きなのも重要なポイントです。

ちなみに今回のディアドラはイギリスのニューマーケットから

ミラノ経由で香港にやって来るのに、24時間かかっています。

日本馬は成田からなら空路4時間くらい、関空ならもっと早く

到着することができます。この差が馬にもたらすストレス度の

違いは大きいと思います。人間への好影響もあります。

 

香港は韓国や台湾ほど日本語が通用するわけじゃありませんが

似通った漢字文化圏であり、ご近所感覚で接することができる

気持ちのユトリは帯同するスタッフ陣、ひいては遠征馬たちに

良い影響を与えてくれるのは間違いがないでしょう。

香港国際競走への関心がますます高まる今後は、日本一流馬の

ローテーションを変えるほどインパクトがありそうです。