北半球ではシーズンが終盤戦に差しかかり、南半球でも春季の
クライマックスを迎えてビッグレースが目白押しの昨今です。
ビッグレースの醍醐味は、能力の高い馬同士が最強の座を競う
ところにありますが、その最強の血を未来に繋いでいくための
種牡馬価値の戦いからも目が離せません。

ポスト・ディープインパクトの種牡馬王の座を巡って争われた
先週の天皇賞秋もそうでしたが、今週アメリカ・サンタアニタ
競馬場で開催するブリーダーズCもその傾向の強いレースです。
もともとが生産者(ブリーダー)が所有種牡馬の1頭分の種付け
料を出し合って創設された経緯があります。種牡馬価値を高め
世に広めるのがレースの根幹を成す最重要の役割です。

日本的視点から見れば、今年の大注目馬はBCターフに出走する
ブリックスアンドモルタルでしょうか。北米芝路線で12戦10勝
目下6連勝中と安定したレースぶりは、王者の風格が漂います。
既に社台ファームの吉田照哉さんが購買、来年から社台SSでの
繋養が決まっています。BCターフを勝つのと勝たないのでは、
種付け料設定や集められる牝馬の質も違ってくるでしょうから
本気も本気、勲章を携えて胸を張って成田に来たいものです。
大種牡馬ストームキャットの後継ジャイアンツコーズウェイの
血統、父自身も北米リーディングサイアーに3度輝いています。
ディープインパクトとの相性を見ると、ジャイアンツの娘との
間に欧州クラシック制覇のビューティーパーラーを出しており
偉大なストームキャット系らしく好ニックスが認められます。

ジャイアンツコーズウェイ系は、シャマルダルがヨーロッパで
フランケルを超えるレーティングを得た6戦6勝のピナトゥボ、
5戦5勝アースライト、3戦3勝ヴィクタールドラムといずれも
G1勝ちを含め不敗の2歳トリオを輩出して大ブレーク中です。
3頭ともゴドルフィン所有馬で、使い分けて来るでしょうから
来春は欧州中のクラシックを独占してしまうかも。脅威です。
シャマルダル後継ロペデヴェガも堅実な働きをしていますから
ジャイアンツコーズウェイ系が世界トレンドになりそうです。

日本関連で言えば、BCスプリントで本命候補に挙げられている
ミトーリは、日本にいるエスケンデレヤが母国に残した産駒。
日本での繁殖成績は期待の高さ届かない現状ですが孝行息子の
頑張りで母国から買い戻しのオファーが来るかもしれません。
レースの結果もそうですが血統にも注目しておきたいですね。