凱旋門賞は前人未到の3連覇を目指す大本命エネイブルに騎乗、
ゴール寸前でヴァルトガイストの鬼脚に屈して2着に惜敗した
フランキー・デットーリ騎手ですが今夜はアスコット競馬場で
シーズン総決算となるブリティッシュチャピオンズシリーズに
騎乗します。騎乗馬はいずれも有力視されている駿馬ばかりで
好敵手ライアン・ムーア騎手が同日にオーストラリアで開催の
平地世界最高賞金レース「ジエベレスト」のテンソヴリンズに
騎乗のため遠征中、デットーリには固め打ちのチャンスです。

というのも、目下デットーリ騎手がG1年間勝利数のヨーロッパ
記録に挑戦中だからです。これまでの最高記録はムーア騎手が
一昨年にディープ産駒のサクソンウォリアーなどでG1勝利数を
積み上げ、最後は短期免許で来日して中京チャンピオンズCの
日本馬ゴールドドリームで22勝目の金字塔を打ち立てました。
デットーリ騎手は、ここまでエネイブルなどジョン・ゴスデン
厩舎の馬を中心に17勝をマークしています。今夜アスコットは
6レース中4レースがG1です。固め打ちがあって驚けませんね。

さらに11月には社台ファーム吉田照哉さんと藤原英昭調教師が
引受人になって短期免許で来日します。来日最初の重賞騎乗は
藤原厩舎の期待馬レッドベルジュールのG2デイリー杯2歳Sが
想定されています。レッドの勝負服が一段と似合いそうです。
来日中のG1騎乗機会は、デイリー杯翌日のエリザベス女王杯に
始まって有馬記念まで7レースもあります。途中にG1が4鞍ある
香港国際競走デーも挟まれますから残された機会は香港と被る
阪神ジュベナイルフィリーズは除外して今夜のアスコットから
14レース。先を走るライアンに追いつくためには5勝が必要で
その達成は不可能に思えるエベレストより高いハードルです。

今年の短期免許ジョッキーは、今日から乗り始めるフランスの
クリストフ・スミヨン、英愛リーディングジョッキーに輝いた
若き天才オイシン・マーフィー、絶好調ゴドルフィンの不動の
主戦ウィリアム・ビュイック、そして宿敵ライアン・ムーアと
世界のベストジョッキー達が腕を撫してやって来ます。これも
フランキーにとっては、記録達成への高い壁となりそうです。
しかし不可能を可能にしてきたのがフランキー・デットーリと
いう男です。夢を叶える勇姿を日本ファンに見せてください。