きょうは朝からハッピーな気分です。報道等でご存じのように
その去就が注目されていた女王エネイブルの来季の現役続行を
オーナーブリーダーとして彼女の命運を意思決定する全責任を
負うカリド・アブドゥッラー殿下が、熟考を重ねた末に決断し
長年レーシングマネージャーを勤めるテディ・グリムソープ氏
を通じて「今年はもう競馬を使うことはない。来年については
彼女の体調次第で決められる。凱旋門賞がターゲットになる」
と伝えられました。
朗報を受けて、ジョン・ゴスデン調教師は「ワンダフル!」と
殿下の勇気ある挑戦を歓迎し、フランキー・デットーリ騎手は
ツィッターで「待ち切れない!カモン エネイブル!」と喜びを
爆発させています。

凱旋門賞を3連覇し通算4勝しているオリビエ・ペリエ騎手も
その一人でフランキーの親友ということもあるのでしょうが、
エネイブルの凱旋門賞への可能性についてこう述べています。
「アブドゥッラー殿下は優秀な競走馬がビッグレースに勝てば
その馬がその後も何を成し遂げ得るか調教師や騎手に考えさせ
現役を続けさせることを決断できる数少ない馬主の一人です。
(ペリエが長年にわたり主戦を勤めた)ヴェルテメール兄弟も
ゴルディコヴァに対してそうでした。それこそがファンが真に
望んでいることであり、そう願うファンの多くがエネイブルを
見るためにロンシャンに来るでしょう」

ゴルディコヴァはペリエの手綱で6歳まで健康に走りBCマイル
3連覇はじめG1・14勝の欧州記録を樹立した名マイラーです。
もしヴェルテメール兄弟がペリエ自身やフレディ・ヘッド師に
彼女に何が成し得るかを考えさなかったら、同期として戦った
無敗の7連勝で凱旋門賞を制した天才ザルカヴァの影に隠れた
悲運の名馬として終わっていたかもしれません。

そのペリエ騎手がエネイブルの凱旋門賞3勝について、こうも
語っています。「エネイブルが打ち立てる金字塔は、凱旋門賞
そのものにとって歴史的な出来事となり、ロンシャン競馬場が
グラディアトゥール像のそばにエネイブル像を建立することに
なると思います」
グラディアトゥールは、フランス産馬として初めてイギリスの
三冠馬に輝いた国民的英雄で、今もロンシャン競馬場の正門で
ファンをお出迎えしています。その横にエネイブル像が並ぶと
思うと、胸がワクワクします。ペリエ騎手のこの素敵な提案が
実現されるよう凱旋門賞3勝の偉業を成し遂げてほしいですね。

それにしても、世界中のホースマンやファンにこれほど愛され
尊敬される馬も珍しい!その彼女に来年も競馬場で会えるのは
ファン冥利に尽きます。殿下の勇気ある決断に、感謝します。