先週末は世界各地でゴドルフィンのロイヤルブルーの勝負服が
ターフを舞いました。まず金曜のニューマーケット競馬場では
G2ジョエルSに昨秋来久々のベンバトルが勇姿を現しました。
昨春のドバイターフでは日本が誇るヴィブロス、ディアドラ、
リアルスティールなど強力トリオをまとめて負かした実力馬で
秋には無敵の女王ウィンクスに挑戦して銀星を上げています。
ここは久々でもモノが違ったかジョン・ゴスデン厩舎の素質馬
キングオブコメディを5馬身ちぎって上々の船出を飾りました。
すでにG1を3勝の看板に偽りなし!休み明けでフレッシュな分
これからビッグG1目白押しの欧米で台風の目になりそうです。

土曜は南半球オーストラリアで傑出した実績を積み上げている
ジェームズ・カミングス厩舎の新星ビバークが、怪我から復帰
したばかりのヒュー・ボウマン騎手の叱咤激励に応えて直線の
激しい追い比べでは素晴らしい根性を発揮して見事に差し返し
カミングス師に今年8勝目となるG1を、プレゼントしました。
7勝を挙げているチャーリー・アップルビー師、フランスの名匠
アンドレ・ファーブル師など凄い顔が並ぶゴドルフィン軍団は
23個のG1金メダルをかっさらい、現在まで14勝を上げている
宿敵エイダン・オブライエン厩舎に大きく水を空けています。

さて、そのファーブル師が土曜のニューマーケットで大仕事を
成就します。G1ミドルパークSで、アースライトが着差以上の
強さを感じさせるパフォーマンスで無傷の5連勝を達成します。
ヨーロッパの現2歳勢は、近年にないハイレベル世代との評判で
“ヴィンテージ(極上の)”と形容されるほど恐ろしく粒揃い!
世代の頂点には“怪物フランケルを超えた!”とまで絶賛される
ピナトゥボが君臨しています。G1ナショナルSの9馬身圧勝に
BHA(英国競馬統括機構)のハンデキャッパーはフランケルの
126ポンドを超える、今世紀最高の128ポンドにレーティング!

フランケルのように3歳で135ポンド、4歳140ポンドと順調に
成長できるかは未知数でも来春のクラシックまでは、この馬が
王道の真ん中を駆けるのは確実です。ミドルパークSを勝った
アースライトとピナトゥボは、ロイヤルブルーの勝負服が一緒
なら父シャマルダルもまったく同じです。ゴドルフィン陣営は
ピナトゥボを英2000ギニーに、フランス調教馬アースライトは
地元のそれに使い分け欧州クラシック独占の算段でしょうか?

締め括りは中山のG1スプリンターズS!タワーオブロンドンが
想像を超えるような強い競馬で他馬を寄せ付けませんでした。
かなり間隔の詰まったローテーションが危惧されていましたが
ヨーロッパでは、調子の良い時にドンドン使うのが当たり前。
世界を知り日本を知る藤沢和雄師ならではの勝利でしょうね。