最盛期256頭の繁殖牝馬と種付け料600万円で配合されていた
三冠馬オルフェーヴルが、今年は400万円までディスカウント
しても、まだ高いと値踏みされ、わずか52頭に急減しました。
ところが現2歳世代に2戦2勝のオーソリティ、素質馬と評判の
高いモーベット、いずれもサンデーサイレンス3X4クロス馬が
登場して今後の逆襲成るかが注目されます。勝ち上がり6頭中
3頭がSSクロス馬ですから、まるで「魔法のスパイス」です。

それでも上には上がいるもので、ここまで12頭を勝ち上がらせ
内10頭がSSクロス持ちと「魔法のスパイス」の申し子のような
種牡馬が出現しています。怪物エピファネイアがその馬です。
父シンボリクリスエスは取りこぼしも少なからずありましたが
天皇賞秋と有馬記念を、3歳時と4歳時に2回ずつ勝ち、中でも
引退レースの有馬記念で直線だけで9馬身ちぎる圧勝を演じた
モンスター級名馬として記憶に残っています。種牡馬としても
昨年の最優秀ダート馬ルヴァンスレーヴを出すなど、規格外の
大物を出すことで知られます。エピファネイア自身その代表で
ムラな一面がありながら大一番の菊花賞やジャパンCで魅せた
パフォーマスは紛れもなく怪物の名にふさわしいものでした。

母シーザリオは日本とアメリカでオークスを勝った名牝です。
繁殖としてもエピファネイアに続いて、父キングカメハメハの
リオンディーズ、父ロードカナロアのサートゥルナーリアなど
すべて異なる血との配合からG1馬を送り出したのは有名です。
父スペシャルウィークからサンデーサイレンスへと遡る血統で
この3兄弟が「魔法のスパイス」SSクロスを世に広める先駆的
役割を果たすことになるのでしょう。

勝ち上がったエピファネイア産駒12頭は1200mで6勝と半分を
占めています。それでも1600mと2000mで3勝ずつを上げて、
血統的背景からも距離不安を心配する必要はなさそうですね。
現在12勝すべてが芝レースと偏っていますが、ダートはむしろ
得意なはずで今後、出走機会が増えてくれば、この分野からも
ルヴァンスレーヴ級の大物が飛び出しても驚けないでしょう。
怪物的なポテンシャルを秘めながら、その一方では優等生的な
実績を残し続けるエピファネイアから目が離せません。