今年の2歳世代、初めての重賞レースとなるG3函館2歳Sを迎え
キンシャサノキセキのカシアスが一番槍の手柄を立てました。
馬名がとてもオシャレでいいです。ご承知のように父の名前は
ボクシング史に残る「キンシャサの奇跡」に由来しています。
32歳の挑戦者モハメド・アリが40戦無敗、しかも25歳と若い
チャンピオンのジョージ・フォアマンに挑んだ歴史的名勝負!

圧倒的不利が伝えられていたアリが劇的な逆転KO勝利を収めて
世界60カ国へのライブ中継を通じて、人々を感動させました。
ヒーローとなったモハメド・アリがイスラム名への改名以前に
名乗っていたのが本名カシアス・クレイだったのは有名です。
日本には、ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリと実は同じ魚なのに
成長するに連れて名前が変わる出世魚というものがありますが
カシアスの馬主さんも、いつかはキンシャサノキセキのような
大舞台へ愛馬が昇り詰める日を願って命名したのでしょうか?

カシアスは、父キンシャサノキセキの4世代目にあたりますが
重賞制覇は4度目になります。中でも2歳重賞に強みを発揮して
シュウジが小倉2歳S、モンドキャノンは京王杯2歳Sで勝利を
飾っています。カシアスで3勝目とスペシャリスト級ですね。
仕上がりが早く、スピードに恵まれ、瞬発力に富んでいます。
父フジキセキの良いところをソックリ受け継いだのでしょう。

それにしてもフジキセキという馬も印象を遥かに超えて立派!
サンデーサイレンス初年度産駒に生まれ、4戦4勝の無敵街道を
走りながらクラシックを目前に故障引退、種牡馬入りします。
最大のライバルが偉大な父であり、繁殖牝馬を取り合うような
苛酷熾烈な環境で戦わねばなりませんでしたが、フジキセキも
タダモノではありませんでした。現在までにJRA通算1521勝は
偉大な父は別格ですがノーザンテースト、ブライアンズタイム
現役のキングカメハメハに次ぐ史上5位の堂々たる実績です。

必ずしも恵まれた状況にあったわけではなく、偉大なる父との
厳しい戦いの中でこれだけの力を示したのは特筆ものですね。
さらに偉いのは、仔のキンシャサノキセキを始めカネヒキリや
ダノンシャンティを通じて孫世代からも重賞勝ち馬を輩出して
父系を脈々と繋いでいることにあります。SS系希望の星です。

ご承知のようにキンシャサはフジキセキのシャトル時代の仔で
オーストラリアでの同期にはドバイシーマクラシック2400mを
レコード勝ちした女傑サンクラシークの名があります。配合や
気性によっては距離をこなす産駒も少なからず出しています。
単なる早熟系を超えた存在感を顕わす日が来るのでしょうか?