日曜はJRA今季初の2歳重賞・函館2歳Sに地方門別で行われた

日本最初の重賞・王冠賞を勝ったバンドオンザランを送り込む

新種牡馬スズカコーズウェイのマイナーな存在ながら人知れず

デビュー全馬が勝ち上がる素晴らしい活躍をお伝えしましたが

新世代が登場するこの時期、種牡馬連は生き残りに懸命です。

今年の2歳で4世代目になるパイロですが、この世代が大豊作で

現時点で早々中央2頭、地方は実に12頭が勝ち上がりました。

4世代も重ねると、大抵は先が見えたという感じになりがちで

少数の例外を除けば種付け料減額、種付け数減少が普通です。

しかしパイロは逆に上昇カーブを描いているのですから驚き!

 

地味にスプリントG1を1勝してゴドルフィンにトレードされて

引退後はそのまま直接ダーレージャパンにやって来たのですが

その年の新種牡馬ラインアップは超豪華で、オーストラリアで

G1馬続出のコマンズは種牡馬王デインヒル直系の毛並み良さ!

鳴り物入りで登場のアグネスタキオン後継馬ディープスカイ!

コマンズ500万円、ディープスカイ350万円に対し200万円の

パイロはそれでもまだ高いと思われた?のか80頭程度の牝馬を

集めただけの地味デビューで、正直、話題にもならなかった?

 

ところが世の中面白いもので何が幸いするか分からないもの?

パイロはA.P.インディ系プルピットの北米発祥血統で5代遡ると

ニジンスキーが登場してもノーザンダンサー自身の血は持たず

サンデーサイレンス出自のヘイローの血も一滴もありません。

ノーザンダンサー系で日本で成功例の少ないデインヒル産駒の

コマンズ、サンデーサイレンスの孫にあたるディープスカイと

まったく異なり、日本血統地図では孤立的目立たなささです。

日高にあっては、とりわけ貴重な非ノーザンテースト系であり

非サンデーサイレンス系であり、たいがいの牝馬に付けられる

自由度の高さが魅力。昨今のA.P.インディ系増殖のツボです。

 

函館2歳Sに挑戦するラーナアズーラは、フジキセキ牝馬の娘で

まさにパイロのセールスポイントの写し絵のような存在です。

パイロが供用され始めた頃に、同じプルピット系のタピットの

初年度産駒テスタマッタが活躍したのも追い風になりました。

その後のタピットの躍進ぶりはご存じの通りで松永幹夫厩舎の

ラニの輝きも併せて、今後の種付需要は高まる一方でしょう。

既に現2歳馬は171頭種付け97頭が登録されており、いずれも

同期の陰に隠れ地味な存在だった初年度の倍以上の盛況ぶり!

日高の非サンデーサイレンス系のお助けマンになりそうです。

 

シンプルな血統構成ゆえに、クラシック級の底力にはいささか

乏しい面があるかもしれませんが、2歳戦向きの仕上がり早さ、

G3クラスの重賞なら十分に出番があって不思議はありません。