ブリーダーズCが終わり、世界の競馬シーンは残すところ、
メルボルンC、日本と香港のG1シリーズだけになりました。
BCマイルを鮮やかに抜け出したカラコンティーは
フランス調教馬ですが生産は日本の白老ファームです。
先代吉田善哉さんが創設した社台グループの礎的牧場で
ご存じのように吉田照哉さんが代表、勝己さん、晴哉さんと
兄弟仲良く経営に参加して伝統を守り続けています。
秋G1・3連覇のゼンノロブロイ、三冠馬オルフェーヴルなど
優秀なサラブレッドを輩出し続けているのは立派です。
スピルバーグの天皇賞ともども最良の日になりました。

 

日本産馬の海外G1制覇はノーザンファームが生産した
シーヴァという牝馬が99年にタタソールズ金杯を勝っています。
しかし今回は母父サンデーサイレンスが何とも嬉しいですね。
日本の牧場の生産技術の高さをアピールできたのも喜びです。

 

このシーヴァ、カラコンティーともにギリシアの海運王として
世界の海を股にかけたニアルコスファミリーの所有馬です。
そもそもカラコンティーの場合、祖母ムーンイズアップは
キングマンボの半妹、その母ミスクエ、その父ヌレイエフと
一族丸ごとニアルコス家が所有、筋金入りの家付き息子です。
オーナーブリーダーもここまで来ると羨ましい限りですね。

 

単勝31倍とまったく人気のなかったカラコンティーですが、
仏ダービー8着は距離の壁、前走大敗は休み明けでしたから、
マイルまでなら相当に強いことを証明できたのは良かったです。
父ディープインパクトでもビューティーパーラーはフランス産、
仏1000ギニーを勝って高いマイル適性を示してくれました。
英1000ギニー馬ナタゴラは仏産のディヴァインライト産駒、
ハットトリックの仏産ダビシムも2歳G1を2勝しています。
サンデーサイレンスの血が広く注目を集めるとともに、
今後もノーザンダンサーに偏重した世界の血統地図を
塗り替えるキッカケにならないものでしょうか。
日本ではサンデーサイレンス系の良血種牡馬が飽和状態、
これらが世界を目指せばあながち絵空事でもないでしょう。