競馬初めを三本締めで

東西そろって吉例の“金杯デーで、今年も無事に“競馬初め”の幕が開きました。嬉しく目出度い限りです。そんな浮き立つを気持ちを“三本締め”の心のこもった力強い手拍子が、キリリッと引き締めてくれるのも“事初め”ならではのありがたさですね。今年はレッド軍団にとっても、想像もしていなかった勝利の“三本締め”と、信じられないほど幸せな“競馬初め”になりました。

まず一本目、中山の第1レースで今年初のJRAウイナーに輝いたニシノアナは、オーナーブリーダーとして日本の競馬を牽引してきた西山茂行さんの愛馬ですが、レーシングフォームに目をやれば父ドレフォン、母レッドセイリングと記されています。レッド軍団で2勝した母セイリングは、兄がG1NHKマイルCなど重賞を5勝してダイワメジャー後継馬にのし上がったカレンブラックヒル、弟がユニコーンSを快勝したレッドアルヴィスという良血馬。考えてみると、レッドの牝馬たちは競馬場から牧場に帰ってからも期待を上回る実績を残してくれています。神秘な血統の力が成せる業なのでしょうね。すべての牝馬のすべての産駒をレッドの旗の下に囲い込むのは不可能で、ニシノアナのように他の勝負服で走る馬も少なくないのですが、広い意味で競馬の発展に少しは貢献できているのでは、という思いもあります。

二本目を締めた中山メインのG3中山金杯は、思わず大空に向かって「カンパーイ!」と叫びたくなりました。レッドガランはオープン入りして以来、リステッドレースを主戦場に1勝3着5回と、ほとんど毎レースのように好勝負を繰り返して来た地力の持ち主ですから、勝ったからと言って驚けないのですが、その勝ちっぷりには心底ビックリさせられました。いつもは少し行きたがるところがある馬で、お終いが少し甘くなる善戦マンのイメージが定着していましたが年が変わってレースぶりも一変、好位の馬群にじっと潜んで脚を溜めに溜めて、直線の急坂で弾けます。一瞬で2馬身半後続をちぎり捨てた瞬発力は底光りする不気味さすら感じさせました。2着以下8着までクビ+ハナ+ハナ+クビ+クビ+クビと一塊り。ガランの突き抜けぶりは異様なほどでした。今年こそリーディングサイアーの悲願成就へ突き進む父ロードカナロアに、頼りになる援軍が浮上したものです。いつも今回のような水際立ったレースができるとは限らないでしょうが、こうしたレースを続けていれば競馬の女神が微笑むこともありそうです。そして重賞制覇の興奮も収まらない最終レース、ついに三本目をレッドライデンが鮮やかに締めてくれました。

“三本締め”とは、物事の成就に関わった人々すべてへの感謝の気持ちを表す古来からの風習です。一本目は、物事を立ち上げ運営を取り仕切る主催者への感謝を込めて。競馬で言えば、まず馬自身やJRAなど統括運営者などレースの成り立ちに苦労されたすべての人々に謝意を伝えます。二本目は、参加者への感謝。競馬には欠かせない生産・育成牧場、厩舎や外厩のスタッフから調教師・騎手まで、馬を産み育て鍛え上げてくれる人々への尊敬の念を込めて感謝の拍手を。そして三本目は、神々への感謝を捧げる真摯な気持ちとされます。競馬には直接関与することはないが、競馬の存在それ自体を熱い思いで支え続ける馬主さん・一口クラブの会員さん、さらに幅広いファンの皆さんへの感謝と謝恩の心情を真心から伝えたいものです。

今年2022年の“競馬初め”は、本当に幸せな気分の“三本締め”で大円団を迎えられました。感謝しかありません。どうぞ本年は皆さまにとっても素晴らしい一年でありますように。
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