新種牡馬点検②

今年初めて産駒を競馬場デビューさせたフレッシュサイアーのたちの活躍を振り返っています。まずはランキング上位に進出の活躍種牡馬をザッと眺めましたが、今回は輸入馬あるいは持ち込み馬として日本で産駒を走らせている海外繋養種牡馬の動向をウォッチングしていきます。80年代から90年代にかけてのバブル期に、タイキシャトル、エルコンドルパサー、グラスワンダーなど世界に通用する外国産馬の黄金時代が現出しましたが、最近はG1レースでも、フランケルやキングマンなどのヨーロッパ勢、タピットやアメリカンファラオといったアメリカ勢などを父に持つ産駒たちの活躍が目立ちます。「セレクトセール」で取り引きされるサラブレッドのブランド価値が狭い日本を跳び越えて広く認知されるとともに、世界トップブランドとして輝き続けてきたキーンランド、タタソールズ、ファシグティプトンをはじめとする海外有名セールおけるコストパフォーマンスが相対的に“お値打ち”に感じられるようになって来たのも一因でしょうか?

今のところ数は多くないのですが、未知の魅力を秘めたフレッシュな海外繋養種牡馬が目立つようになっています。今年JRAで産駒が走った海外繋養種牡馬の頂点に駆け上がったのは、クールモアのアメリカ拠点・アッシュフォードスタッドのプラティカルジョークでした。デビューした2頭が既に揃って勝ち上がり、1頭はオープンクラスまで出世しました。ともに競馬育成ゲーム「ウマ娘」をブレイクさせた藤田晋さんの愛馬で、外国産馬マイスターの森秀行調教師が発掘・管理しています。プラティカルジョークは北米リーディングサイアー・イントゥミスチーフの血を受け、2歳時にホープフルSとシャンペンSでG1連勝した仕上がりの早さがウリですが、ケンタッキーダービー5着やBCダートマイル4着など頂上レースでも大崩れしない手堅さも兼ね備えています。母国でもフレッシュサイアーランキング3位と堅実な結果を残しており、この個性は森厩舎の2頭にも受け継がれ、ここまで9戦3勝で着外なしの“馬主孝行”ぶり。これら愛馬たちが「ウマ娘」に“出演”するほど出世すればメデタシメデタシなのですが。

アロゲートが大噴火ムード?彼は8番人気と地味にG1挑戦したトラヴァーズSを13馬身半ブッチギリのド派手デビューを飾ると、BCクラシック、ペガサスワールドC、ドバイワールドCと世界中の強豪が集結する超高額賞金レースを連戦連勝!わずか7カ月ほどの短期間で日本のテイエムオペラオーが20年近く護り続けた世界賞金王のタイトルを奪取し、没後4年で産駒数が急減していた父アンブライドルズソングをリーディングサイアーに押し上げるという“ミラクル”を現実のものにしました。宇宙の初(ハジメ)から涯(ハテ)まで、一瞬の光芒のように駆け抜けた才能の煌(きら)めきは忘れられません。

その面影を強烈に伝えるように、馬たちがバラバラに広がった直線シーンを画面に収めようと、中継カメラが引いても引いても1頭しかフレームに入り切らぬまま孤独の大差勝ちを演じたジュタロウ!それに劣らぬ鮮烈なパフォーマンスをアピールしたジャスパーグレイト!日本デビューした産駒たちの傑物ぶりにはビックリ仰天させられます。母国アメリカでの初年度成績は期待ほどではないのですが、三冠馬アメリカンファラオがフェブラリーSのカフェファラオ、ジャパンダートダービーのダノンファラオと日本に偏って代表産駒を出したように、怪物の遺伝子が日本から世界に飛び散るのでしょうか?「ロード・トゥ・ザ・ケンタッキーダービー」の夢を現実のものにしてくれるかもしれません。
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