選択肢の多様化が馬を幸せにする

報道等でご承知のように、現在の1歳馬世代がクラシック年齢に達する2024年から、長年の課題だったダート番組が大幅に改変されることになりました。最大の改革は、大井競馬場を舞台に開催されてきた羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートダービー、いわゆる「南関東三冠」が所属の別なく出走が可能となる「全国区」へと改められる点でしょうか?交流指定されたジャパンダートダービーは別として、それらのレースを走るためには、南関東4場いずれかの競馬場の所属厩舎に転厩しなければなりませんでした。中央馬はもちろんのこと地方馬でも南関所属馬以外は例外ではありません。近年では、マカニビスティーやバルダッサーレが中央からの移籍組、クラーベセクレタ、ハッピースプリント、ヒガシウィルウィンといった門別デビュー組の東京ダービー馬が誕生しています。所属はともかく、実態としては既に全国区だったという話になります。

これらの選び抜かれた駿馬たちを、南関のクラシックシーズンに間に合わせるには、遅くとも3歳が開けて直ぐにも転厩の準備をはじめなければなりません。いろいろと気苦労も多いでしょうし、勝負に打ち込める態勢づくりにマイナスはあってもプラスはなかったはずです。それが今後は行ったり来たりの煩わしさや、もっとも重要に思われる調教や日々の細々とした世話やきなどの手替わりも必要なくなり、馬にとってはストレスやリスクの不安なくレースに臨めることになります。馬主さんやクラブ会員の皆さんの信頼感が揺らぐこともなく安心して任せられる利点も大きいですね。

中央競馬にあって番組体系の未成熟さが、かねてから問題視されていた3歳短距離路線の見直しがおこなれて、今年からG3に昇格した葵Sが創設されて、回り道せずスプリンターロードを歩む馬が増え、目に見えてその分野が充実してきました。本質はスプリンターでありながら、以前は使う番組がなく、皐月賞やNHKマイルC、中にはダービーに挑む馬もいたりして、才能をすり減らす“悲劇”も見られました。個性に応じて、その進む道も充実をたどり、多様な選択肢が整備され充実してきたのは競馬の“一大進化”だったでしょう。これも馬主さんなど関係者を幸せな気持ちにさせてくれますね。

賞金も東京ダービーの1億円を筆頭に大幅に増額され、三冠達成ボーナスを加えると3億円という夢のようなモチベーションが設定されています。この大改革に並行して、現在のJpn2兵庫チャンピオンシップを1400mに距離短縮して、3歳短距離の最高峰に位置付け、そこに至るダートスプリント路線を整備・拡充するプランも検討されているようです。課題は少なくないでしょうし、新たに発生する問題もありそうです。しかし、これはやり遂げてほしいですね。必ず成功させたいです。愛馬たちが、その才能を存分に発揮して悔いのない生き生きとした競走馬人生を過ごすために、その選択肢が格段に広がり、多様性が増していくのは、素晴らしいことだと思わずにいられません。
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