こんにちは、鬼塚です。

 

1歳馬の新規募集がスタートしてから2ヶ月弱。
夏を越して、またカタログの写真とも雰囲気が変わってきた各馬ですが、
なかには育成牧場への移動時期でもあって
新しい環境で競走馬としての第一歩を力強く踏み出した若駒も。
来年の今頃、彼らがどのように成長し逞しく変貌しているのか
そしてどんな活躍を示してくれるのかと考えるとワクワクします。

 

 

そんな彼らの変化や様子を確認するため
時間があれば各牧場をまわるようにしているのですが
先日の馬見で目に付いた1歳馬の中から
元気いっぱいな6頭をご紹介したいと思います。
今日は社台ブルーグラスファーム在厩の3頭です。

 

 

まず目に付いたのがフレンチノワール16(ロードカナロア・牡)
まだ調教ははじまっていませんが、
骨格が良く、脚部(蹄部・球節・膝・飛節)の造形も理想的。
馬体には厚みがあり、形状の良いトモは容量も十分です。
肩や胸部は今後の騎乗運動でより深みを増し、機能アップしていくはずです。
なにより性格が素直で落ち着きがあるのがいいですね。
性格の良さ、吸収力の高さも手伝って初期馴致もスムーズに進んでいますので
騎乗馴致やコースでの調教に関しても心配はないのでは。

 

 

ロードカナロア産駒の良さが、母馬の長所と絶妙にマッチ。
いかにもマイル前後でスピード勝負という体型をしていますし、
馬体の成長度合いや性格的なものから仕上がりも早いタイプでしょう。
両親から授かった非凡なスピードを2歳戦から存分に見せてくれそうですよ。
現2歳のカナロア産駒たちの活躍が目覚しいですからね。
中距離適性を備えた産駒も出てきそうで
まだまだ全貌を見せていない、奥行きと可能性を秘めた種牡馬。
本馬はスピードを前面に押し出していく
スプリンター~マイラーのカテゴリーで上を目指していきますが
成長力も備えた種牡馬なので、前線での息の長い活躍も期待したいですね。

 

 

レッドアゲート16(キングカメハメハ・牡)は馬体のラインに力強さが目立ちます。
体のラインのみならず歩きも力強く、身のこなしもいい馬ですね。
特に強調したいのが作りの良い関節と、その関節を支える靭帯の強靭さ。
これが歩様の力強さや身のこなしの良さに繋がっているのですが
天性ともいえる素材そのもののストロングポイントですからね。
調教で負荷をかけることで更に逞しい馬体になっていくことと思いますが
今後の成長の幅が大きそうなタイプでもあって、楽しみは尽きません。
あと本馬の大きな特徴のひとつとして忘れてはいけないのが、
背中から右脇腹付近に見える白っぽい部分でしょう。

 

 

これ、皮膚病かと思って驚かれた方もいらっしゃるかと思いますが
異毛斑といわれるもので、黒鹿毛の馬体のここだけが
グレーっぽい毛になっており、不思議な模様になっています。
なかなか大きさ的にも珍しいですが、あくまでも色の違う毛ですから。
競走能力に何か影響を与えるものではありませんので
彼の個性のひとつと思って見てもらえたらいいんじゃないですかね。
レースではゼッケンで見えにくくなっちゃうかもしれないですけど。

 

 

そしていい変化を見せているのが、ビジュアルショック16(ハービンジャー・牡)
馬体に厚みが増して、胸部・腹部に深みと容量があります。
もともとボリューム感のある馬ではありましたが、トモの筋肉も豊かで、
弾力性・柔軟性に富んだ筋肉の質と量は、1歳募集馬たちの中でトップクラス。

 

 

一見して重そうな印象を与えるシルエットの持ち主ですが、
筋肉の質の良さを示すように歩きは実にしなやかで、
自らハミをとって歩く姿はリズミカルでとても軽やかです。
見た目の雰囲気と動かしたときのギャップこそが本馬の魅力であり
この血統が持つ奥の深さを感じさせるものでもありますね。

 

 

骨格の良さや筋肉のしなやかさを母系から、
関節など各パーツにはデインヒル系に見られる特徴が出ており、
両親の長所をうまく受け継いだ面白い存在へと成長していってくれそうです。
今週のローズSには半姉のブラックスビーチ(ディープインパクト)が出走。
マイル適性の高い姉とは違い、こちらは距離が延びてさらに味が出るタイプ。
性別や父の違いもあって活躍の舞台は変わってくるでしょうが

種牡馬ハービンジャーの評価も

産駒が軌道に乗ってきたことでまた変わってきましたしね。

3歳の今頃、菊花賞や天皇賞(秋)を視野に調整を進めているような
そんな存在へと大きく育ってくれることを願っています。

 

明日はノーザンファームから3頭をご紹介したいと思います。