レッドキングダムが出走する中山大障害が明後日に迫ってきました。
夏の小倉で初勝利を飾ってからは、何かの間違いではないかと思うほどの大躍進。
練習を始めてまもない頃、脚をぶつけながら倒木を跨いでいた姿が思い浮かびますし、
飛越も驚く程うまい日もあれば、
下手な日もあって掴みどころのない馬と笑った日もありました。
ほんとにわからないものですね。
そのキングダムは、明日の昼頃から中山競馬場でスクーリングを行うため、
今日の午前中に栗東を出発しました。
出発前は元気が有り余っているのかフワフワしている様子で、
助手さんから「ほんとにうっとうしいわ・・・」と声が本音が漏れるほどでしたが、
颯爽と馬運車に乗り込んで行きました。
今回は大一番での乗り替り。
水曜日の追い切り前に、
西谷騎手に、騎乗することが決まった北沢さんについて話しを聞くと
「北沢さんは当たりが柔らかいジョッキー。
イルミネーションJSに出走するために中山競馬場でスクーリングをした時、
一緒に練習したのがマッキーバッハだったんですが、騎乗していたのは北沢騎手。
小倉でオープンを勝った時も同じレースで騎乗していました。
ジョッキーの中でキングダムのことを1番知っているのは自分だけど、
その次は北沢さんなんですよ。ずっとそばで見ていたので。
もちろんキングダムの癖もしっかり把握しています。
今回は中1週ですし、コースは難しく障害もハード。
これまでより厳しいレースになるのは間違いないです。
そうすると後半に苦しくなって今までのように右に張ってくることも考えられるじゃないですか。
そういった状況でも北沢さんはしっかり対応してくれると思います」と話してくれました。
その言葉どおり追い切りでも北沢騎手とキングダムの息はピッタリのようで、
スイスイと気持ち良さそうに走っていました。
また、追い切りを終えて帰ってきた時の北沢さんが笑顔だったように
良い感触を掴んでいただけたようです。
(白帽・北沢騎手/青帽・西谷騎手)
レースは明後日ですが、すでに平地のレースは違った緊張を感じています。
勝負ですから結果を求めるのは当然のことですが「まずは無事に」
今その思いを強く持っています。
当日はキングダムはもちろん、過酷な大障害に挑み、
無事に走り終えたすべての馬と騎手に拍手を送っていただきたいと思います。