種牡馬アメリカンファラオの全世界を舞台とする爆発が止まりません。37年ぶりに米三冠を達成して鳴り物入りでスタッドイン。ここまで2世代がデビューしているのですが、アメリカとヨーロッパ双方で既にG1馬を送り出すなど、前評判に違わぬ活躍を披露しています。中でも日本でのそれは欧米を遥かに凌駕する勢いを見せており、突出した水準にあります。今日の交流G1・川崎記念にもダノンファラオが人気の一翼を担って出走しますが、日本におけるG1級2勝目に期待が高まります。

 

アメリカンファラオの日本での実績は、ここまで14頭が出走し、12頭が重賞4勝を含めて合計21勝を挙げています。勝ち上がり率は実に85%超という驚異的な数字。キーンランドなどでの購買費用、安くない空輸費を織り込んでも十分にお釣りがくる勘定です。この凄まじいばかりの勢いを受けて、早くも後継馬フォーホイールドライヴが輸入され、今春からブリーダーズ・スタリオン・ステーションで供用が開始されることになりました。

 

フォーホイールドライヴは、北米を拠点にロイヤルアスコットなどヨーロッパのビッグレースでも積極的に参戦しているウェスリー・ワード調教師が手がけた馬で、昨年のG2・BCジュベナイルターフスプリントなど芝の短距離戦を3連勝してスターダムに乗りました。ワード師は、今やヨーロッパの大物サイアーとして12万5000ユーロ≒1575万円と高額な種付料を得ているノーネイネヴァーなど、馬づくりに対する高い見識と造詣の深さで尊敬を集める一級トレーナーです。

 

フォーホイールドライヴは、ディープインパクト牝馬と相性の良さそうな配合が魅力と言えそうな血統です。アメリカンファラオ自身がディープとは縁の深いアンブライドルド系の血筋ですし、母の父モアザンレディはサザンヘイローのもっとも優秀な後継馬です。母系にサザンヘイローが入ったディープ産駒は、ダービー馬マカヒキ、菊花賞馬サトノダイヤモンドなど高い確率でニックスの関係にあります。いずれにしろアメリカンファラオ旋風は当分の間、その威勢を失いそうにはありません。