オルフェーヴルの勢いが止まりません。種牡馬入りの初年度からラッキーライラック(阪神JF)とエポカドーロ(皐月賞)をいきなり輩出し、「さすがは三冠馬」と大評判を呼びました。しかし気ムラな性格のせいかレースに行って走りにバラつきも多く、産駒の勝ち上がり率が伸び悩むなど、生産者の評価にハッキリとした揺らぎが出始めました。当初は600万円だった種付料も下がり続けて半額に。250頭近くの牝馬を集めていたものが、2019年には58頭と閑散とした状態に陥ります。種牡馬生命に関わる絶体絶命の事態です。

 

ところが、なぜか2020年になると反発心旺盛で負けず嫌いな性格に火がついたのか?それまでG1を3勝しながら、G2は未勝利、G3は2勝と、強いのか弱いのか良く分からないムラな成績が続いていたオルフェーヴルの逆襲が始まります。ラッキーライラックが牡馬の強豪を向こうに回して、G1・大阪杯でクロノジェネシスと牝馬ワンツーを決めたのを皮切りに、一気呵成の猛進撃がスタート!芝、ダート、距離を問わない!いかにもオルフェーヴルらしい破天荒な活躍が無観客の競馬を盛り上げました。ジャスティンがダートスプリント重賞を3勝、オーソリティが2500mのG2・アルゼンチン共和国杯、オセアグレイト、タガノディアマンテは日本最長距離3600mのG2・ステイヤーズSでワンツーフィニッシュを決めてくれました。

 

年が改まっても勢いは衰えず、先日の日経新春杯で7番人気のショウリュウイクゾが大穴を開けると、昨日の交流重賞Jpn3・TCK女王盃ではマルシュロレーヌが鮮やかに差し切り、砂の女王の座に限りなく近づきました。ジャスティンは超高額賞金レースのサウジカップシリーズに参戦の計画もあるようですから、凱旋門賞での二度の銀メダルで世界に知られたオルフェーヴルの威名を轟かせてくれるかもしれません。

 

いずれにしろ評価が極端な下降傾向を辿っていたオルフェーヴルは、ここ数年がお値打ち感満載というイメージが漂っています。もう一度、ラインナップを見直してみる手もありそうです。