コロナ禍収束への見通しも立たない厳しい状況下で、新しいシーズンがスタートしました。海外遠征もままならない不自由極まりない環境は相変わらずですが、イギリスを中心とする大手ブックメーカー各社は、世界各地で開催される今季ビッグレースのオッズを早々と発表し、前景気の盛り上げに熱を入れています。

 

夢の一番手・凱旋門賞は、昨年は英1000ギニー、オークス、ヨークシャーオークスを圧倒的なパフォーマンスで3連勝中!エイダン・オブライエン厩舎のラヴが1番人気に支持されています。昨年も期待を集めたのですが、厩舎の飼料への薬物混入騒動や道悪を嫌って出走自重。大きな夢は持ち越しとなりました。栄光への最短距離にいると言って良さそうです。日本馬は三冠コントレイルが差なく3番人気に上げられ、クロノジェネシスやデアリングタクトも上位にピックアップされています。3歳馬ダノンザキッドもランクインしており、今年こそチーム・ジャパン一丸となって悲願達成を果たしてもらいたいものです。こんな時だからこそ、夢のある熱い戦いを見せてほしいと願わずにいられません。

 

非常時への対応という面では、長い歴史の中で様々な経験を積んで来た欧米勢に一日の長がありそうです。昨年もオブライエン厩舎など大手は見事な国際的ネットワークを駆使して、世界のビッグレースを順調に消化してきました。今年も例えばランフランコ・デットーリ騎手は、ドバイのメイダン競馬場でスタートを切り、イギリスに帰国すると隔離検疫が義務付けられるためサウジに直行。世界最高の総賞金20億ドルをかけたサウジカップなどに挑み、再びドバイに舞い戻ってドバイワールドカップシリーズを戦います。コロナ以前に比べれば自由度は狭められましたが、工夫を凝らして目標レースへの参戦機会を実現しているのには舌を巻かされます。

 

年明けの第一四半期は、アメリカ、サウジアラビア、ドバイと軒並み超高額賞金のダート頂上戦が目白押しです。1月の米ペガサスワールドCこそ日本馬不在となりそうですが、1着賞金1000万ドル≒10億円強のサウジカップにはオメガパフューム、チュウワウィザード、ダノンファラオなどが登録しています。時節柄から出否不明ですが、目の玉の飛び出るようなトンデモナイ賞金をこの目で見てみたいものです。その他、アンダーカードには日本馬の参戦も期待できそうです。昨年は森秀行厩舎のフルフラットが武豊騎手とのコンビでサウジダービーを勝利。歴史的な凱歌を上げています。今年はファンに愛されるペルーサ産駒ラペルーズも登録済で、中東の熱砂を空高く巻き上げてファンを喜ばせてほしいものです。

 

締め括りのドバイは、サウジ登録のトップスリーにマスターフェンサーも名を連ねています。日本馬の独壇場と化しているドバイターフは、コントレイルが2.0倍という圧倒的な支持を集め大本命に認知されています。世界デビューには、またとない機会と思われスーパースターの座を射止めてくれるでしょうか。こちらはまだ少し先の話ですから、じっくりと検討していきたいと思っています。