今週は、このところの猛暑続きで火傷しそうなほど熱く焼けた

新潟ダートを舞台に、3歳馬限定のG3レパードSが行われます。

世界のトップレベルには少し距離があると思われて来た日本の

ダート界ですが、今年は世界中をアッと驚かせるような仰天の

トピックスが飛び出しました。

米三冠馬アメリカンファラオ初年度産駒からカフェファラオと

ダノンファラオが、前者はG3ユニコーンSを5馬身差の圧勝!

後者はJpn1ジャパンダートダービーをこちらは8馬身差激勝!

それぞれ重賞を目を疑うワンサイドゲームで制圧しました。

 

ホースマンのどなたも想像された通りのポテンシャルの高さと

想像を遥かに超える日本適性の奥深さに驚嘆させられました。

まぁ、アメリカンファラオ産駒が重賞を勝利したからと言って

世界に緊急打電されるほどニュースヴァリューはありません。

世界を驚かせたのは、ファラオにとってユニコーンSの勝利が、

ダート重賞初勝利であり、ジャパンダートダービーは世界初の

G1級戴冠であったことでした。それらがいずれもダート後進国

日本で達成されたのが青天の霹靂(へきれき)だったのかも?

 

そうした意味で、今週注目されるのはデュードヴァンを出した

デクラレーションオブウォーの存在でしょうか?

アイルランドの名門エイダン・オブライエン厩舎で調教されて

クイーンアンSやインターナショナルSなどの上級G1を勝った

一流馬でしたが、同期に二冠馬キャメロットがおり、厩舎の顔

とはなれず、どちらか言えば地味な役回りの馬でした。

 

種牡馬入り後は、アイルランド、オーストラリア、アメリカと

クールモアの各国拠点を巡回して、初年度産駒からオルメドが

仏2000ギニーでクラシック馬に輝き、ヴォウアンドデクレアは

メルボルンC制覇の大金星とかなり派手な働きを見せています。

縁あってJRAに購買され、昨年からJBBA静内で繋養開始、

デュードヴァンの奮起も追い風となり評判も上々のようです。

芝で実績を残して来ましたが、名匠オブライエン師は早くから

この馬のダート適性に着目しており、ラストランの晴れ舞台に

BCクラシックの大一番を選びます。馬も秘めたポテンシャルを

全開させ、本場アメリカンホースと首の上げ下げの接戦を演じ

ハナ+アタマの3着、名匠の神秘な相馬眼を見事に証明します。

 

現役時にダートしか走らなかったアメリカンファラオの産駒が

芝をスイスイ走り、芝馬デクラレーションオブウォーの仔達が

ダートで鬼脚を爆発させる!これも競馬の奥の深さでしょう。

こんなところにも、「ダート後進国」の高く厚い壁を打ち破り

乗り越えて行くキッカケが潜んでいるのかもしれません。