今や真夏の風物詩として、各地の地方競馬ファンに親しまれる
ダート1000m以下で争う「スーパースプリントシリーズ」は、
門別、盛岡、川崎、金沢、園田、佐賀で地区トライアルを行い
選ばれた韋駄天たちが集結し王者を決めるファイナルラウンド
「習志野きらっとスプリント」が昨日船橋で開催されました。

2011年に創設、節目の10回目を迎えた今年は、浦和から参戦の
ノブワイルドと門別所属のアザワクが、11秒8-10秒3-11秒2と
気合のこもった白熱の逃げ合戦を演じました。砂が深い地方の
コースで、前半33秒3は芝並みの究極の快ラップです。
しかし4コーナーを待たず勝負は決し、ノブワイルドが余裕で
抜け出しゴール目指して一目散!眼を疑うような強さでした。
テンに強引に競りかけたアザワクは4着に粘りラップ次第では
全国レベルでも通用するスピードを証明しました。まだ3歳の
若さですからスプリント路線での大成を期待したいものです。

真夏の風物詩「きらっとスプリント」連覇の大仕事を果たした
ノブワイルドの馬主さんは、日本の夏に欠かせないチューブの
前田亘輝さん。サマー繋がりで、何だかデキ過ぎた結果ですが
8歳でも大事に使われて馬はまだ若く、韋駄天ギャルで鳴らした
ラブミーチャンが持つ3連覇の偉業に挑戦してほしいものです。
地方競馬を代表するトレーナー・小久保智師が暗示するように
JCBスプリントを花道に、偉大なるサウスヴィグラス亡き後の
ダートスプリント界を牽引する種牡馬の道はないでしょうか?
父ヴァーミリアンは貴重なエルコンドルパサーの後継馬として
期待されたのですが、受精率が低く種牡馬を引退しています。

エルコンドルパサーはサドラーズウェルズとヌレイエフを通じ
複雑なスペシャルの名牝クロスを内包、世界のホースマンから
配合のお手本とされ相似配合の名馬が数多く生まれています。
遅くに競馬を始めた日本が生んだ世界に誇れる「発明」です。
しかし不幸にも早逝し後継を残せないまま今に至っています。
関係者の皆さまの熱い想いとご尽力にすがるしかないのですが
この世界的名血を生まれ故郷に残せないのは、寂しすぎます。

熱砂の韋駄天対決に続き、週末は絶対スピードを競う芝・千直
G3アイビスサマーダッシュの韋駄天ウォーズが火を吹きます。
このレースは、馬場の良いスタンド寄りの進路が確保しやすい
外枠有利が鉄則なので、出馬表確定まで馬券推理の絞り込みも
ままならないのが本音なのですが、ディフェンディング王者の
ライオンボスは、千直5戦4勝2着1回と安定感抜群の鬼中の鬼!
「夏の韋駄天お嬢さん」という爽やかイメージが定着してきた
森田直行厩舎のダイメイプリンセスとラブカンプーはコンビで
出走が続く快速ギャルズ。気風の良さには、惚れ惚れします。
芝も焦がすほど熱く燃える戦いを見せてくれるでしょう。